ロシア中央銀行のズルフィヤ・カフルマノワ副総裁は6日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)「デジタルルーブル」の口座数が、本格導入から1カ月で22万を超えたと明らかにした。中銀は、年末までに約6万口座と見込んでいた。ロシアの経済通信社PRIMEが伝えた。
デジタルルーブルの口座、試験運用3年の5,000から1カ月で22万超
ロシア中銀のエリヴィラ・ナビウリナ総裁は9月23日、ウラジーミル・プーチン大統領が政府関係者と開いたオンライン会議で、本格導入から3週間で国民が約20万の口座を開いたと報告した。中銀は年末までに6万口座と予想していたとして、関心はあるとの見方を示した。
RIAノーボスチ通信によると、同総裁は、約3年の試験運用で開設された口座は約5,000だったとも説明した。
| 時期 | 口座数など | 発言者 |
|---|---|---|
| 試験運用(約3年) | 約5,000口座 | ナビウリナ総裁(9月23日) |
| 9月1日 | 本格導入 | ― |
| 9月23日(導入から約3週間) | 約20万口座 | ナビウリナ総裁 |
| 10月6日(導入から約1カ月) | 22万口座超 | カフルマノワ副総裁 |
カフルマノワ副総裁は6日、モスクワで開かれたフォーラム「フィンテックX10」で、口座開設の予測はかなり控えめだったと述べた。
今回の22万口座超は、中銀の年末予測の約3.7倍、試験運用の約3年間で開設された口座数の約44倍にあたる。
デジタルルーブル、接続した銀行は36行──支払いは大手小売に限定
インタファクス通信によると、ナビウリナ総裁は9月23日、デジタルルーブルのプラットフォームに接続した銀行は36行で、このうち21行は法律に基づく接続、15行は任意の接続だと述べた。
デジタルルーブルは、現金、預金に続く新しい形のルーブルだ。PRIMEによると、9月1日から、決済市場の80%超を占める12の銀行でウォレットを開設できる。支払いに使えるのは、今のところ年間売上高1億2,000万ルーブル(約2億2,560万円)を超える大手小売チェーンに限られる。
日本では、日本銀行がCBDCのパイロット実験を続けているが、発行するかどうかは決まっていない。日銀の検討状況は、ロシア財務省のデジタルルーブルでの給与支払いを伝えた5日の記事で紹介している。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ルーブル=1.88円)


