ロシア最大手の銀行ズベルバンクは8日、アプリ「SberBank Online」で暗号資産(仮想通貨)の取引の試験を始めたと発表した。RIAノーボスチ通信が伝えたプレスリリースによると、同行は暗号資産の購入、売却、入金、出金のサービスを準備しており、12月1日から全顧客に提供する計画だ。
ズベルバンクの暗号資産サービス、BTCやETH、USDTを試験
試験の段階では、ビットコイン(
BTC)、イーサリアム(
ETH)、ステーブルコインのUSDT(
USDT)などを扱える。同行は、傘下の投資サービスが開いたイベントで、個人向けのサービスの使い方を実演した。
ただし、取引できる暗号資産の最終的な一覧は、ロシア中央銀行の下位規則で決まる。同行は、正確な開始時期も、中銀の規則の施行しだいだとしている。
ロシアの経済紙ヴェドモスチによると、暗号資産の取引は、SberBank Onlineのほか、投資アプリ「SberInvestments」と法人向けの「SberBusiness」でも利用できるようになる。
同行は9月、許可された暗号資産をルーブルに交換するサービスや、デジタル保管機関での保管を顧客に提供する計画も示していた。同紙によると、SberInvestmentsには暗号資産のウォレットを設ける。
ズベルバンクの準備、中銀の登録簿への登録から2日で試験
ロシアでは9月1日、「デジタル通貨とデジタル権利に関する法律」が施行された。ズベルバンクは、法律の施行の前から、暗号資産の取引に向けた準備を段階的に進めてきた。
| 時期 | ズベルバンクの動き |
|---|---|
| 2026年7月 | 12月1日までに暗号資産取引の基盤とデジタル保管機関を立ち上げると表明 |
| 9月1日 | 法人顧客向けに、暗号資産での国際決済を開始 |
| 10月6日 | ロシア中銀のデジタル保管機関の登録簿に登録 |
| 10月8日 | SberBank Onlineで暗号資産取引の試験を開始 |
| 12月1日 | 全顧客への提供を計画 |
インタファクス通信、ヴェドモスチ紙、RIAノーボスチ通信の報道と、ロシア中銀の登録簿をもとにJinaCoinが作成
7月の表明は、アレクサンドル・ヴェジャヒン第1副頭取の発言として同行の広報が公表し、インタファクス通信が伝えた。同氏は、デジタル保管機関が顧客の暗号資産の権利を記録し、顧客の指示に基づくウォレットの取引を担うと説明していた。
ロシア中銀が公表したデジタル保管機関の登録簿では、ズベルバンクは10月6日付で登録された5社の1つだった。
同じ日には、VTBも保管機関と交換業者の両方の登録簿に載っている。JinaCoinは中銀の登録を伝えている。
ヴェドモスチ紙によると、ズベルバンクは、6日にロシアで初めて中銀のデジタル保管機関の登録簿に載ったとしている。登録簿では、同行を含む5社がいずれも6日付で登録されている。
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