ロシア中央銀行は6日、暗号資産(仮想通貨)の保管機関5社と交換業者4社を、初めて登録簿に載せたと発表した。9月1日に施行された「デジタル通貨とデジタル権利に関する法律」の経過措置に基づく登録で、大手銀行のズベルバンクとVTBが入った。
ロシア中銀の暗号資産登録簿、VTBは保管と交換の両方に
中銀が公表した登録簿(6日23時59分時点)によると、登録された事業者は次のとおりである。権利が生じた日は、いずれも10月6日だった。
| 登録簿 | 事業者 |
|---|---|
| デジタル保管機関(5社) | VTB、ズベルバンク、ヴォルタリ、アトマイズ、オブラチナヤ・インフラストルクトゥラ |
| デジタル通貨の交換業者(4社) | VTB、T-インベスト・ラボ、ゼフィール、システマ・クリプト |
VTBは両方の登録簿に載っており、事業者の数は計8社となる。
中銀によると、保管機関はデジタル通貨とデジタル権利の記録や移転を行い、顧客に資産を記録するアドレスへのアクセスを提供できる。交換業者は、取引所の外で、自己の名義と資金でデジタル通貨を売買できる。
登録された事業者は、登録の日からデジタル通貨などの取引のルールを守る必要があり、2027年9月1日までに法律の要件を満たさなければならない。中銀は、規制されたデジタル通貨市場のインフラづくりの重要な一歩だとしている。
登録簿の所在地によると、保管機関のアトマイズと交換業者のT-インベスト・ラボは、モスクワの同じ住所(グルジンスキー・ヴァル通り7番地)に本店を置いている。
日本の暗号資産交換業者は27社、銀行本体の登録はなし
日本では、金融庁の暗号資産交換業者登録一覧によると、9月1日時点で27社が登録されている。8月21日には、レーザー・デジタル・ジャパンが新たに登録された。
この一覧に、銀行本体の名前はない。ロシアでは、新制度で最初の登録にズベルバンクとVTBという大手銀行が入り、VTBは保管と交換の両方を担う。
ロシアは9月から、中銀デジタル通貨(CBDC)のデジタルルーブルの本格導入も進めている。JinaCoinは5日、ロシア財務省がデジタルルーブルでの給与支払いを始めたことを伝えている。
