東証スタンダード上場のリミックスポイント(3825)は7日、ビットコイン(BTC)を追加取得したと発表した。10月7日に2.66BTCを平均取得単価1,879万9,500円で購入し、取得価額は5,000万円。これにより同社の総ビットコイン保有量は1,371.47BTCとなり、保有総額は200億円超の規模に拡大した。
新株予約権行使代金で継続的な投資戦略
今回のビットコイン購入資金には、第25回新株予約権(行使価額修正条項付)の行使代金を充当した。同社は新株予約権による資金調達とビットコイン投資を組み合わせた戦略を継続しており、調達した資金を即座に暗号資産投資に振り向けている。
現在の総保有1,371.47BTCの平均取得単価は1,507万8,735円となっている。直近のビットコイン価格が1,800万円台で推移していることを考慮すると、含み益を抱えている状況とみられる。
リミックスポイントは2025年4月以降、継続的にビットコインの買い増しを実施している。TDnet開示資料によると、同社のビットコイン取得推移は以下の通り:
- 2025年4月15日:648.83BTC(取得総額:約98億円)
- 2025年6月13日:1,051.56BTC(取得総額:約158億円)
- 2025年8月15日:1,254.99BTC(取得総額:約189億円)
- 2025年10月7日:1,371.47BTC(取得総額:約206億円)
わずか約6ヶ月間で保有量を約2倍に拡大し、投資総額も100億円以上増加させている。月1-2回のペースで継続的な買い増しを行っており、国内上場企業の中でもトップクラスのビットコイン保有量を誇る。
前回10月3日の購入時には18.54BTCを3億3,000万円で取得しており、短期間での連続購入が続いている状況だ。同社の積極的な暗号資産投資戦略は、国内上場企業による暗号資産トレジャリー戦略の代表例として市場の注目を集めている。
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リミックスポイントは大量のビットコインを保有する企業として、ビットコイン価格の変動が業績に影響を与える可能性がある。今回の追加取得により、暗号資産市場の動向が同社の財務状況により大きな影響を与える構造となっている。