日本初のデジタル証券市場が始動|早期に1000億円市場を目指す

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目次

日本最大級の金融コングロマリットが支援する取引所、成功なるか

大阪デジタルエクスチェンジ(ODX)は25日、日本初となるセキュリティトークン市場を開場したと発表した。大阪府内で開催された開業セレモニーでは、同社会長でSBIホールディングスCEO北尾吉孝氏や大阪府知事も出席した。

大阪デジタルエクスチェンジは、2021年4月にSBIグループと三井住友フィナンシャルグループが共同出資して設立した私設取引所(PTS)及びセキュリティトークン取引所だ。出資比率はSBIグループが60%を占めるため、事実上のSBIグループ傘下企業だ。

関連:日本初のセキュリティトークン市場、12月25日開始へ

PTSとは

「Proprietary Trading System:私設取引システム」の略称。証券取引所を通さずに取引を行うことができるシステムのことだ。通常、株取引は証券取引所で行うが取引時間が設けられており、24時間取引することができない。(例えば東京証券取引所は前場9:00~11:30、後場12:30~15:00の間しか約定しない)それでは不便なので、各証券会社が独自のPTSを開設し、24時間取引できるようにしている。

セキュリティトークン(ST)とは

有価証券(Securities)に表示される権利をブロックチェーン上で生成・発行されるトークン(証票)に表示したもの。
特徴としては、多様な商品への投資が可能になること、取引コスト低下による少額取引が可能になること、および365日24時間取引が可能になることによる流動性の向上等が挙げられ、新たな証券インフラとなることが期待されている。
出典:pwcより一部抜粋

今回開場したのは、「START」と名付けられたセキュリティトークン取引を行うPTSだ。日本初のセキュリティトークンの二次流通市場として、企業の柔軟な資金調達の支援と投資家への幅広い投資機会の提供を目指す。

同社プレスリリースによると、STARTのマッチングシステムは、アマゾン ウェブ サービス(AWS)のクラウドサービスを活用し、将来的にはセキュリティトークンの発行基盤であるブロックチェーンと連携することによるストレート・スルー・プロセッシング(STP)を見据えているという。

STARTで現在売買されているのは、ホテルなど不動産投資を手掛ける「いちごアセットマネジメント」と「ケネディクス」が発行したセキュリティトークン合計2銘柄。

ODXの会長を務めるSBIホールディングスの北尾吉孝社長は25日午前、大阪市内で開かれたセレモニーで「投資家ニーズは十分にある。新しい金融商品として個人投資家にも広く受け入れられ、飛躍的に拡大すると確信している」と述べた。またODXの朏仁雄社長は取り扱い銘柄の時価総額を早期に1000億円に持っていきたいと語った。

25日の取引では、ケネディクスのセキュリティートークンは約定がなく、いちごは基準価格10万円を上回る10万540円で取引があった。

関連:【仮想通貨】ICO、IEO、IDO、STOとは?特徴や違いを解説

参考文献

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この記事を書いた人

元一般企業会社員。現在はトレーダー兼ライター。
株式やFX、仮想通貨デリバティブ、草コイン、ノード運用と色々やっています。

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