ゼロ知識証明技術を活用したレイヤー1ブロックチェーン「Nexus(ネクサス)」は14日、テストネット版分散型取引所(DEX)「Nexus DEX Alpha」のリリースを発表した。ネクサスは独自開発のzkVM(ゼロ知識仮想マシン)を活用し、高頻度金融アプリケーション向けに最適化されたレイヤー1ブロックチェーンを開発している。
レイヤー1に組み込まれたパーペチュアル先物対応DEX
Nexus DEX Alphaは、レイヤー1ブロックチェーンに直接統合されたオーダーブック型取引所として設計されている。最大50倍のレバレッジを提供するパーペチュアル先物取引に対応し、高速執行と深い流動性を実現する。
プロトコルレベルでの統合により、開発者の摩擦を大幅に削減する狙いがある。多くのブロックチェーンプロジェクトが「中立性」を理由にプロトコルレベルでのアプリケーション実装を避ける中、ネクサスは異なるアプローチを採用した。

同社は「高性能な金融レイヤーを構築するには、一部のプリミティブをネイティブに組み込むべき」との哲学を掲げている。レイヤー1自体の一部として機能することで、ネクサス上で構築される資産やプロトコルは高効率な取引所と深い流動性の恩恵を即座に受けられる。
早期アクセスリスト受付中
今回のリリースはテストネットIIIの一環として位置づけられ、早期コミュニティからのフィードバック収集とパフォーマンステストを目的としている。現在はネクサス公式サイトで早期アクセスリスト(ウェイトリスト)の登録を受け付けており、招待コードが順次発行される仕組みだ。
アルファフェーズでは実際の資金ではなくテスト資金を使用し、ユーザーは摩擦なくDEX体験を試すことができる。ジェームズ氏は「高品質な初期ユーザーを求めている」と述べ、長期的なエコシステム構築を重視する姿勢を示した。
ネクサスは2024年6月にライトスピード・ベンチャー・パートナーズとパンテラ・キャピタルが共同主導するシリーズAラウンドで2,500万ドルを調達している。今後のロードマップでは、2026年第1四半期にメインネットローンチ、第2四半期により完全な製品スイートを公開する計画だ。




