韓国ネイバー、暗号資産取引所Upbit運営会社ドゥナムを買収へ──ステーブルコイン事業参入

水澤 誉往
6 Min Read

韓国最大手ポータルサイトの「Naver(ネイバー)」が暗号資産(仮想通貨)取引所の買収に向けて株式交換を進めていることが、25日の地元メディア「朝鮮日報」の報道により明らかになった。業界関係者によると、ネイバーのフィンテック子会社である「Naver Financial(ネイバーファイナンシャル)」と、暗号資産取引所「Upbit(アップビット)」を運営する「Dunamu(ドゥナム)」が包括的株式交換を推進している。

包括的株式交換は、異なる2つの企業が株式を交換し、親子会社のような支配構造を形成する手法で、現金ではなく株式と引き換えに企業を買収するM&A方式の一種である。

80兆ウォン決済×韓国最大取引所の結合

両社はこれを機に、デジタル金融産業への本格参入を計画している。年間80兆ウォンの決済規模を誇るネイバーファイナンシャルと、国内1位・世界4位の暗号資産取引所アップビットを運営するドゥナムが手を組む形だ。これにより、ネイバーはショッピングから金融、暗号資産取引まで、日常生活の幅広い領域をカバーする見込みだ。

その具体策として、両社は韓国ウォン建てステーブルコイン事業への共同参入を皮切りに、海外展開も積極的に模索するとしている。

業界関係者は「この協力はグローバルフィンテック企業になるための足がかりとなるだろう」と述べた。

今回の株式交換は、韓国のIT大手と暗号資産取引所のトップ企業が手を組む大規模な動きであり、デジタル金融市場に大きな影響を及ぼす可能性があるだろう。今後の正式発表と具体的な展開が注目される。

関連:アップビット親会社ドゥナム、「GIWA」を商標出願──独自ブロックチェーンを展開か?
関連:韓国20~50代の27%が仮想通貨保有、資産構成比は平均14%に=ハナ金融研究所

仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

JinaCoinメルマガ開始
Share This Article
Follow:
株式会社jaybe 代表取締役。香川県三豊市出身。2010年4月、株式会社一誠社入社。2011年よりFX取引を開始。2016年3月30日、bitFlyer代表取締役社長・加納裕三氏が出演する動画で仮想通貨に興味を持ち、 1BTC価格47,180円で0.02BTCを購入したことが仮想通貨投資の始まり。2017年11月、仮想通貨投資で身に付けた知識・経験を活かし、自身初のブログ「次男坊の仮想通貨な日」を立ち上げ。2018年4月、JinaCoinの前身である「ジナキャッシュ」開設。2019年10月、収益の安定化に成功し、株式会社一誠社を退職、個人事業主として独立。2020年6月、事業拡大に伴い、株式会社jaybe(法人番号:7470001018079)を創業。 2023年、メディアの名称を「JinaCoin」に変更。月間15万PVを超える仮想通貨情報メディアに成長させる。現在は仮想通貨投資を行う傍ら、仮想通貨の普及活動やマーケットリサーチ等を行なっている。2024年6月、一般社団法人 日本クリプトコイン協会の「暗号通貨認定アドバイザー」資格を取得。仮想通貨投資活動:現物保有・デリバティブ取引・DeFi運用・エアドロップ活動。好きな銘柄:ビットコイン。著書:海外FXのはじめ方完全ガイド。WEB取材:凄腕FXトレーダーへインタビュ ー!vol.8=TitanFX。趣味:投資全般・SEO・読書
コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA

厳選・注目記事

YouTube

あなたのプロジェクトを広めませんか?

JinaCoinでは、プレスリリースや記事広告、バナー広告など複数の広告を提供しています。詳しい内容は下記お問い合わせページよりご連絡ください。

その他のニュース

イーサリアム上で初のSEC株式トークン化──83万ETH保有シャープリンクが資本市場革新

ナスダック上場のシャープリンク・ゲーミング(ティッカー:SBET)は25日、SEC登録済み普通株式をイーサリアムブロックチェーン上で直接トークン化する意向を発表した。フィンテック企業のスーパーステート…