メルカリ、NFTの売買が可能に|新サービス「メルカリNFT」を提供開始

JinaCoin編集部
12 Min Read
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

メルカリの循環型取引にNFTが加わり、デジタル資産も売買対象に

フリマ大手の「メルカリ」は28日、NFT(非代替性トークン)の取引が可能な新サービス「メルカリNFT」の提供を開始した。「メルカリNFT」では、人気の海外大手NFTマーケットプレイス「OpenSea(オープンシー)」の人気プロジェクトのNFTを購入できる。

メルカリNFTは、Webブラウザのみで利用可能な新サービスで、メルカリアプリから直接アクセスすることはできない。利用者は特別な暗号資産(仮想通貨)ウォレットや専用口座の開設を必要とせず、メルカリポイントや売上金を利用してNFTを簡単に購入できる。これにより、NFT初心者でも気軽にデジタルアイテムの取引を楽しむことができる仕組みが整った。

さらに、購入したNFTはそのままメルカリNFT内で出品することが可能だが、外部のNFTマーケットプレイス(オープンシーなど)で購入したNFTをメルカリNFTでは出品することはできないという制限がある。

支払い方法も柔軟で、「メルペイ残高」「メルカード」「メルカリポイント」「メルペイのスマート払い」が利用可能。NFT購入時に追加の取引手数料は発生しないが、商品価格にはガス代、消費税、販売手数料が含まれているため、詳細画面で最終金額を確認する必要がある。

一方、出品時には販売価格の10%が手数料として差し引かれる仕組みが採用されている。

購入したNFTは「持ち物・出品」画面で一覧表示され、ユーザーが簡単に管理できる。また、購入したNFTの保有情報はブロックチェーン上には記録されず、メルカリのシステム内で管理されるため、従来のNFTマーケットプレイスとは異なる形態となる。

サービス開始当初は、オープンシーの人気プロジェクトからNFTの販売を開始する。その後は、アートやトレーディングカード、エンターテインメントといった多様なカテゴリーで、国内外の事業者やIPホルダーと連携し、NFTコンテンツの発行・販売を進めていく方針だ。

背景:「価値の循環」を広げるメルカリの挑戦

メルカリは、「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というグループミッションを掲げ、サービスを展開している。月間利用者数は約2,300万人、累計出品数は40億品に上る国内最大級のマーケットプレイスを基盤に、モノやお金の取引を通じて新たな価値を提供してきた。

また、「メルペイ」や「メルコイン」を通じて、決済・与信事業や仮想通貨取引サービスにも進出しており、今回のメルカリNFTはこれらに続く新たな取り組みとして、価値循環のさらなる拡大を目指している。

NFTは、アート、エンターテインメント、ゲームなどの分野で需要が高まっており、新たな経済圏を形成しつつある。メルカリはこの成長市場に対応し、デジタル資産をより多くの人々に提供するため、メルカリNFTの展開に踏み切った。

出典:メルカリプレスリリース

メルカリNFTは、デジタル資産取引をより身近なものにする革新的な試みである。利用者が安心してNFTを売買できる環境を整えたこのサービスが、デジタルマーケットの拡大と新たな価値創造をどのように推進するのか、今後の成長に期待したい。

関連:メルカリ、「ビットコインで買い物」機能を追加
関連:ビットコイン取引サービス「メルコイン」、利用者数200万人を突破

仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

Share This Article
JinaCoin編集部です。JinaCoinは、株式会社jaybeが運営する仮想通貨情報専門メディアです。 正確性・信頼性・独立性を担保するため編集ガイドラインに沿って、コンテンツ制作を行なっています。 一般社団法人 ブロックチェーン推進協会所属
Leave a Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA