ハイパーリキッドのNFT「Hypurr」、流通から1日で高騰──フロア価格は約800万円に

伊藤 将史
10 Min Read
画像はHyperLend公式Xより引用

分散型取引所(DEX)「Hyperliquid(ハイパーリキッド)」の公式NFTコレクション「Hypurr」は、配布から1日経過した30日、最低価格(フロアプライス)が1,188 HYPE(約798万円)に達した。

わずか1日で合計取引高は115億円超に

鎧兜をまとったネコのキャラクターNFT「Hypurr #21」の取引画面。最高取引額は9,999 HYPE(約6,719万円)、トップオファーは3,333 WHYPE、コレクション最低価格は1,164 HYPE。
最高取引額9,999 HYPE(約6,719万円)を記録したHypurr#21 出典:OpenSea

NFTマーケットプレイス「OpenSea(オープンシー)」のデータによると、執筆時点でのHypurr NFTの主要な市場指標は以下の通りとなっている。

  • 最低価格:1,188 HYPE(約798万円)
  • トップオファー:1,150.02 WHYPE(約772万円)
  • 合計出来高:171万HYPE(約114億9,000万円)
  • 出品中の割合:12.3%
  • ユニーク所有者数:3,913(全体の85.1%)

コレクション全体に対する出品率が12.3%と低水準であることや、総供給量(4,600点)に対してユニーク所有者が3,913人と全体の85%を超えていることからも、多くの保有者が長期的な価値を見込んで売り控えている状況がうかがえる。

Hypurr NFTとは?

Hypurr NFTは、ハイパーリキッドの成長を初期から支えてきたコミュニティメンバーへの記念品として配布された、全4,600点のユニークなNFTコレクションだ。

  • 配布対象:主に2024年11月のジェネシス・イベント参加者(4,313点)に配布されたほか、財団(144点)やコア貢献者(143点)にも割り当てられた。
  • 目的:ハイパーリキッドの成長を早期から信じ、貢献してきた人々への感謝を示すこと。

29日の配布完了後、すぐにセカンダリー市場での取引が開始され、初日から約1,000 HYPE(約671万円)前後での取引が観測されていたが、約1日経っても盛り上がりは続いている状況だ。

Hypurrのユーティリティについては公開されてはいないものの、29日にはハイパーリキッドのレンディングプロトコル「HyperLend(ハイパーレンド)」が、Hypurrホルダーを対象にポイントブーストを発表している。

ハイパーリキッドが大いに盛り上がっていることに加えて、今後もさまざまなユーティリティが付与される可能性があるため、Hypurrは今後も注目を集めそうだ。

関連:ハイパーリキッド、限定NFT「Hypurr」を配布完了──セカンダリーで約670万円の高値取引
関連:ビットワイズ、ハイパーリキッドのHYPE現物ETFを米SECに申請

※価格は執筆時点でのレート換算(1HYPE=45.19ドル/1ドル=148.70円)

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2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
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