オンチェーン分析アカウント「Onchain Lens」は13日、あるクジラ(大口投資家)が分散型取引所「HyperLiquid(ハイパーリキッド)」に509万ドル(約7億5,400万円)相当のUSDCを預け入れ、大量のHYPEトークンを購入したことを報告した。
オンチェーンデータが巨大な買いを検知、過去の取引では9,500万円の利益も
Onchain Lensが共有したエクスプローラーのスクリーンショットによると、このクジラは日本時間13日午前2時頃、自身のウォレットに5,095,651USDCを入金。その後、この資金を用いて、1HYPEあたり平均44.48ドルの価格で、114,545HYPEを購入したと見られる。
購入後のウォレット状況を見ると、HYPEの保有額は約515万ドル(約7億6,300万円)に達しており、今回の取引の大きさがうかがえる。
また、Onchain Lensは、「前回のHYPE取引で、このクジラは64万ドル(約9,500万円)以上の利益を上げた」と指摘している。

オンチェーンデータによると、このクジラは35日前(7月9日頃)に約213万ドル(約3億1,500万円)のUSDCを自身のウォレトに入金し、HYPEを大量に購入。その後、HYPE価格は7月9日の約38.7ドルから7月13日には史上最高値となる約49.8ドルまで高騰した。クジラは価格が下落に転じた後の8月1日に保有していたHYPEの大半を売却し、利益を確定させたと見られる。
クジラが前回HYPEを大量購入した際には、その後の価格高騰の一因となった可能性がある。一方、今回クジラが購入した13日午前2時頃の価格は約44.4ドルだったが、本稿執筆時点(13日正午)では約44.8ドルと、まだ大きな価格変動は見られていない。前回同様、このクジラの動きが再び価格上昇の引き金となるのか、今後の動向が注目される。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=148.10円)