韓国の暗号資産(仮想通貨)取引所GOPAXは6日、暗号資産の入金と通常の出金を止め、約1時間後に売買も停止した。韓国の経済紙ヘラルド経済によると、ハッキングをほのめかす脅迫メールを受けた措置で、実際の流出は確認されていない。同社は預かった暗号資産の全量をコールドウォレットに移す予定としている。
GOPAXが入出金と売買を停止、出金は手作業に
同社のお知らせによると、入出金は日本時間6日14時55分(韓国時間も同じ)から止めた。暗号資産の入金を一時停止し、ウェブとアプリからの通常の出金もできなくなった。
出金はサポートセンターへメールで申請する。社内の確認と承認を経て順に手作業で処理するため、通常より時間がかかる場合があるという。
売買は日本時間15時53分に止め、未約定の注文はすべて取り消した。預かった暗号資産は、インターネットから切り離したコールドウォレットへ全量を移して保管する予定。ヘラルド経済によると、オンラインのホットウォレットに置いていた資産の大部分を移す作業を進めている。
GOPAXが6日に出した2本のお知らせは、最近の金融会社での情報流出とハッキング事故に関連し、金融当局の勧告に沿った先制的な措置と説明した。脅迫メールには触れていない。
ヘラルド経済によると、メールはハッカーを名乗る者から6日に1通届いた。GOPAX側は、真偽を確かめられていない段階でも実際の攻撃の可能性を考え、すぐに資産を守る必要があると判断したという。
同紙によると、同社関係者は、再開の時期はまだ決まっておらず、まず資産を移して安全性を確かめると話した。
GOPAXは日本で未登録、アップビットは送金に注意喚起
金融庁の暗号資産交換業者登録一覧(9月30日現在)をJinaCoinが集計したところ、執筆時点で登録業者27社にGOPAXは含まれていなかった。金融庁が警告した無登録業者の一覧にも載っていない。
韓国メディアのニュースピムによると、GOPAXは韓国でウォンの取引を扱う大手5社の1つで、韓国内の取引量に占める割合は0.01〜0.02%。株式の約67%を持つ筆頭株主はバイナンスで、同紙は、バイナンスが10月29日にハッキング被害を受けたことにも触れた。
韓国の大手取引所Upbit(アップビット)は日本時間6日18時39分に告知を出し、GOPAXの入出金と売買の停止を確認したと伝えた。必要な場合は、GOPAX宛ての出金を制限することがあるとしている。出金は完了後に取り消せないため、送る前に受け取り側の入金の受け付け状況を確かめるよう呼びかけた。
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