仏半導体シークアンス、約222億円相当のビットコイン追加購入

JinaCoin編集部
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シークアンス公式Xより引用

平均購入価格は11.8万ドル、購入資金は株式・社債や事業収益から

フランスの半導体企業「Sequans Communications(シークアンス・コミュニケーションズ)」は21日、1,264 BTCを約1億5,000万ドル(約222億円)で追加購入したと発表した。1 BTCあたりの平均購入価格は約118,659ドルだった。

今回の購入により、同社のビットコイン保有量は合計2,317 BTCとなり、これまでの取得にかかった総コストは約2億7,000万ドル(約400億円)。手数料を含めた平均購入価格は、1 BTCあたり約116,493ドルとなっている。

同社はビットコインを「長期的な価値の保存手段」として捉え、主たる準備資産と位置づけている。購入資金は、株式・債券の発行による純収益や事業活動によるキャッシュフロー、知的財産の収益化などを通じて調達されている。

シークアンスは米ニューヨーク証券取引所に上場するファブレス半導体企業で、主にIoT市場向けの4G・5Gモジュールおよびチップセットを展開している。同社は本業である半導体・モジュール事業を継続しながらも、2025年6月には新たに「ビットコイン・トレジャリー」事業への進出を正式に発表していた。

CEOのジョルジュ・カラム氏は、同社のビットコイン戦略について「ビットコインは卓越した資産であり、長期的に見て魅力的な投資対象である」と述べ、「その独自の特性は当社の財務的な強靭性を高め、株主にとって大きな価値をもたらすだろう」としている。

シークアンスのように、企業が準備資産としてビットコインを戦略的に組み入れる動きは、インフレヘッジや通貨価値の分散といった観点から一定の合理性がある。ただし、ビットコインは依然として高い価格変動リスクを内包しており、企業がこれを保有する以上、慎重なリスク管理と投資家への透明性が強く求められる

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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=148.49円)

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