ビットコイン金融サービス「Fold」、ナスダックへ本日上場

ヤマダケイスケ
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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

1,000 BTCを保有、ビットコイン投資企業としても注目

ビットコイン金融サービスを提供する米企業「Fold Holdings, Inc.(フォールド・ホールディングス)」は18日、NASDAQ(ナスダック)へ上場し、19日よりティッカーシンボル「FLD」で取引が開始される予定だと発表した。

フォールド・ホールディングスは、従来の金融サービスとビットコインの統合を推進し、より多くの人々が日常的にビットコインを利用できる環境の構築を目指している。同社の提供するスマートフォンアプリ「Fold: Bitcoin Personal Finance」では、ビットコインの購入・売却・送金が可能であり、手数料無料で取引を行うことができる。また、Visaデビットカードを用いた決済や請求書の支払い、ショッピングなどの日常的な利用を通じて、ビットコイン報酬を獲得できる仕組みを採用している。

また、同社は積極的なビットコイン投資でも認知されており、金融サービス業界におけるビットコイン活用の先駆けとして注目される企業のひとつだ。ビットコイン保有企業の情報分析サイト「Bitcoin Treasuries(ビットコイン・トレジャリーズ)」によると、執筆時点でのビットコイン保有量は1,000 BTC(約9,542万ドル相当)にのぼっている。

今回の発表に伴い、フォールド・ホールディングスCEO(最高経営責任者)のウィル・リーブス氏は「公開企業として、ビットコイン報酬と金融サービスへのアクセスを拡大するという使命を遂行していく」と述べ、ナスダック上場に対する喜びと今後の事業展開への意欲を示している。

なお、同社は今回のナスダック上場予定とあわせて、「Fold.inc」からの社名変更を発表。これは、14日に完了した特別買収目的会社「FTAC Emerald Acquisition Corp.(FTACエメラルド・アクイジション・コーポレーション)」との企業結合によるものである。

フォールドホールディングスは昨年10月4日、SEC(米国証券取引委員会)へS-4申請書を提出し、ナスダック上場への準備を進めていた。今後、同社のビットコインを基盤とした金融サービスの普及を進める取り組みが、デジタル資産市場にどのような変革をもたらすのかに注目していきたい。

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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