高級スポーツカーの代名詞、仮想通貨決済の受け入れを世界的に拡大
イタリアの高級自動車メーカー「フェラーリ」は24日、7月末からヨーロッパのディーラーネットワークに暗号資産(仮想通貨)決済システムを導入すると発表した。「顧客の進化するニーズに対応できるようディーラーをサポートする」ためだという。
これは、2023年10月に米国で仮想通貨決済システムを立ち上げ、成功したことに続くもので、2024年末までに仮想通貨決済が法的に受け入れられている他の国々にも拡大する予定だ。
フェラーリは、2023年10月に、世界最大級の仮想通貨決済プロセッサ企業「BitPay」と協力して、米国でビットコイン、イーサリアム、USDCによる決済の受け入れを開始した。
また発表によると、このシステムは仮想通貨決済の専門企業によって提供されており、支払いに使われた仮想通貨を法定通貨へ即時変換するため、ディーラーはレートの変動リスクから保護される。加えて、AML(アンチ・マネー・ロンダリング)対応が自動で行われる仕組みとなっているため、取引の安全性をその都度確認する必要がないという。
フェラーリの広報担当者が海外メディア「Cointelegraph(コインテレグラフ)」に語ったところによると、仮想通貨を使った決済は米国とカナダで行われており、ディーラーの約50%が利用しているという。
関連:ビットコインNFT時代の到来告げる、超高級車ブガッティの卵
関連:自動車大手マツダ、初のNFTコレクションをリリース