仮想通貨カードのether.fi、独自ステーブルコイン発行へ

仮想通貨カードのether.fi、独自ステーブルコイン発行へ
ether.fi公式サイトより引用
水澤 誉往
15 Min Read
Highlights
  • 6日、ether.fiがエセナの基盤を使う独自の米ドル建てステーブルコイン「ether.fi USD」を発表
  • 準備金、発行・償還、コンプライアンスはエセナが一括で担う。開始日と裏付け資産の構成は未公表
  • エセナの既存3製品の流通量は計7,779万ドル。ether.fiのステーブルコイン預金3億ドル超はその約3.9倍

暗号資産(仮想通貨)の決済カード「Cash」などを手がけるether.fi(イーサファイ、ETHFIETHFI)は6日、自社の米ドル建てステーブルコイン「ether.fi USD」を発表した。合成ドル「USDe」(USDeUSDe)を発行するEthena(エセナ、ENAENA)が、ステーブルコインの発行基盤を提供するサービス「Whitelabel(ホワイトラベル)」を使う。開始日や裏付け資産の構成は公表していない。

ether.fi USD、エセナが準備金から償還までを管理

エセナの発表によると、イーサファイのプラットフォームには3億ドル(約474億円)を超えるステーブルコインの預金がある。ether.fi USDの準備金、発行と償還、コンプライアンスは、エセナがすべて管理する。

イーサファイは、ether.fi USDによって、これらの預金を同社が出すすべての製品で使えるようにするとしている。

エセナによると、イーサファイのCashカードは2024年に始まり、累計の利用額は10億ドル(約1,580億円)近く、稼働中のカードは10万枚を超える。イーサファイは7月、日本でCashカードを展開する方針を示していた。

エセナは、優れたステーブルコイン・ネオバンクは基盤まで自社で持ち、預金の遊休残高からも収益を得るようになるとの見方を示した。

エセナのドキュメントによると、ホワイトラベルでは、採用する企業が製品を設計し、ステーブルコインから生まれる収益を自社の経済圏に取り込む。エセナは、発行、裏付け資産の運用、カストディ、準備金の管理、他サービスとの連携を担う。

裏付け資産にはUSDe、USDtb、承認された他のステーブルコインを使え、配分は後から変えられる。USDtbは、米国のアンカレッジ・デジタル銀行が発行し、米ドルとブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」で裏付けられている。

エセナのホワイトラベル、既存3製品の流通量は計7,779万ドル

エセナのドキュメントは、ホワイトラベルで稼働中の製品として、ジュピター(JUPJUP)、メガイーサ(MEGAMEGA)、スイ(SUISUI)の3つを挙げている。ディファイラマによると、3製品の流通量の合計は7,779万ドル(約123億円)だ。

製品採用企業・チェーン開始時の裏付け資産流通量1カ月の変化
jupUSDジュピター(ソラナ)USDtb、USDC4,861万ドル+2.70%
USDmメガイーサUSDtb、USDC1,680万ドル−4.16%
suiUSDeスイUSDe、USDC1,238万ドル−5.50%
裏付け資産はエセナのドキュメント、流通量(Total Circulating)と1カ月の変化はDefiLlama(10月7日取得)をもとに作成。1カ月の変化は、各製品の主なチェーン上の値

イーサファイのステーブルコイン預金3億ドル超は、この3製品の合計の約3.9倍にあたる。

3製品の流通量は、いずれもピークから減っている。ディファイラマのチャートでは、USDmは5月に一時5億ドルを超えたが、7月に急減した。jupUSDも、一時8,000万ドル近くまで増えた後、5,000万ドル前後で推移している。

エセナは6日の投稿で、イーサファイがメイプルファイナンス、ジュピター、メガイーサ、スイなどに続き、同社の基盤で独自のステーブルコイン製品を作ると説明した。このうちメイプルファイナンスは、エセナのドキュメントにある稼働中の製品の一覧には入っていない。

エセナのUSDeの流通量は、ディファイラマによると49.57億ドル(約7,833億円)だ。

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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.01円)

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株式会社jaybe 代表取締役。香川県三豊市出身。2010年4月、株式会社一誠社入社。2011年よりFX取引を開始。2016年3月30日、bitFlyer代表取締役社長・加納裕三氏が出演する動画で仮想通貨に興味を持ち、 1BTC価格47,180円で0.02BTCを購入したことが仮想通貨投資の始まり。2017年11月、仮想通貨投資で身に付けた知識・経験を活かし、自身初のブログ「次男坊の仮想通貨な日」を立ち上げ。2018年4月、JinaCoinの前身である「ジナキャッシュ」開設。2019年10月、収益の安定化に成功し、株式会社一誠社を退職、個人事業主として独立。2020年6月、事業拡大に伴い、株式会社jaybe(法人番号:7470001018079)を創業。 2023年、メディアの名称を「JinaCoin」に変更。月間15万PVを超える仮想通貨情報メディアに成長させる。現在は仮想通貨投資を行う傍ら、仮想通貨の普及活動やマーケットリサーチ等を行なっている。2024年6月、一般社団法人 日本クリプトコイン協会の「暗号通貨認定アドバイザー」資格を取得。仮想通貨投資活動:現物保有・デリバティブ取引・DeFi運用・エアドロップ活動。好きな銘柄:ビットコイン。著書:海外FXのはじめ方完全ガイド。WEB取材:凄腕FXトレーダーへインタビュ ー!vol.8=TitanFX。趣味:投資全般・SEO・読書
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