堅調な流入トレンドが一時中断
イーサリアム現物ETFは19日、約6,047万ドル(約94億円)の純流出を記録した。これは過去18日間続いていた純流入のトレンドが途切れた形となる。
この日、特に大きな動きを見せたのはGrayscale(グレイスケール)が運用する「イーサリアムトラストETF(ETHE)」で、単独で約5,813万ドル(約91億円)の純流出が確認された。同ETFの累計純流出額は約36億ドル(約5,650億円)に達しており、継続的な売却が続いている。
一方、Fidelity(フィデリティ)の「FETH」やVanEck(ヴァンエック)の「ETHV」といった他のイーサリアムETFは堅調な資金流入を続けている。19日、FETHは約505万ドル(約8億円)、ETHVは約494万ドル(約7.7億円)の純流入を達成し、これにより両ETFの累計純流入額はそれぞれ約14億ドル(約2,196億円)と約1.2億ドル(約188億円)に拡大している。
現在、イーサリアム現物ETF全体の純資産総額は約119億ドル(約1.8兆円)に達しており、イーサリアム市場全体の時価総額の約2.94%を占めている。また、累積純流入額は約24億ドル(約3,764億円)となり、現物ETFが暗号資産(仮想通貨)市場での投資手段として確立されつつあることがわかる。
イーサリアム現物ETFは市場のリスク評価を反映する重要な指標であり、金融政策や規制動向が投資家行動に与える影響が注目される。今回の純流出は一時的な現象である可能性が高く、市場動向を継続的に観察する必要がある。仮想通貨商品の普及に伴い、ETFの役割はさらに重要になるだろう。
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金~土曜とビットコインETFも流出しているみたいですね。「一時的な現象である可能性が高く」…そうであることを祈りたいです😓