13日の米国暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインとイーサリアムの現物ETFが大幅な流出を記録した一方、ソラナの現物ETFは小幅な流入を維持した。
ビットコイン(BTC)現物ETFの動向
ビットコイン現物ETFは8億6,670万ドルの純流出。2日連続の資金流出となった。
2月25日の11億4,000万ドル以来となる過去2番目の流出規模を記録した。
BTC(Grayscale Bitcoin Mini Trust ETF)から3億1,820万ドル、IBIT(iShares Bitcoin Trust ETF)から2億5,660万ドル、FBTC(Fidelity Wise Origin Bitcoin Fund)から1億1,990万ドルなど全9銘柄から資金が流出し、流入した銘柄はなかった。
ETF開始以来の累計純流入額は593億2,500万ドルとなった。
イーサリアム(ETH)現物ETFの動向
イーサリアム現物ETFは2億5,960万ドルの純流出を記録。3日連続の資金流出となった。
ETHA(iShares Ethereum Trust ETF)から1億3,730万ドル、ETHE(Grayscale Ethereum Trust ETF)から6,790万ドルなど全5銘柄で資金流出を観測し、流入した銘柄はなかった。
ETF開始以来の累計純流入額は133億2,900万ドルとなった。
ソラナ(SOL)現物ETFの動向
ソラナ現物ETFは150万ドルの純流入を記録。緩やかな資金流入を保った。
BSOL(Bitwise Solana Staking ETF)に150万ドルが流入し、GSOL(Grayscale Solana Trust ETF)には流入しなかった。
ETF開始以来の累計純流入額は3億7,000万ドルに拡大した。
Canary XRP ETFが上場、華々しいスタート
13日に上場したXRP現物ETF「XRPC」(Canary XRP ETF)は、初日に5,856万9,356ドルの取引高を記録し、本年の新規ETFで最大の初日出来高となった。終値は24.58ドルとなり、出来高ではBSOL(Bitwise Solana Staking ETF)の5,700万ドルをわずかに上回った。
両銘柄は今年上場した他ETFを大きく引き離す流動性を示し、滑り出しから強い存在感を示した。
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13日の米国仮想通貨市場では、ビットコインとイーサリアムの現物ETFで大規模な流出が発生し、ソラナ現物ETFは小幅な流入にとどまった。
一方でCanary XRP ETFは上場初日に大きな取引高を記録し、新規ETFへの関心の高さが浮き彫りとなった。仮想通貨市場が低調な中、既存ETFへの需要はやや鈍い動きとなった。
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