【10/2 仮想通貨ETF動向】ビットコイン・イーサリアムに流入、IBITが建玉首位

shoko-koyama
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2日の米国暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインとイーサリアムの現物ETFがそろって大幅な資金流入を記録し、ソラナの現物ステーキングETFは横ばいとなった。

ビットコイン(BTC)現物ETFの動向

ビットコイン現物ETFは6億2,720万ドルの純流入となり、4日連続で資金流入を確保した。なかでもIBIT(iShares Bitcoin Trust)が4億6,650万ドルと突出した流入を記録し、全体を押し上げた。FBTC(Fidelity Wise Origin Bitcoin Fund)やARKB(Ark 21Shares Bitcoin ETF)など他の銘柄も軒並み資金流入となり、流出は見られなかった。

ETF開始以来の累計純流入額は590億3,200万ドルに到達している。

イーサリアム(ETH)現物ETFの動向

イーサリアム現物ETFは3億710万ドルの純流入となり、4日連続で資金流入を確保した。中心となったのはETHA(iShares Ethereum Trust)で1億7,710万ドルの流入を記録し、FETH(Fidelity Ethereum Fund)やETHW(Franklin Ethereum ETF)などもそろって資金流入となった。流出は一切見られず、累計純流入額は142億500万ドルに拡大している。

ソラナ(SOL)現物ステーキングETFの動向

ソラナ現物ステーキングETFは純流入ゼロで横ばいとなった。累計純流入額は3億4,360万ドルで据え置かれている。ビットコインやイーサリアムが大幅な資金流入を集めるなか、ソラナへの新規資金は一服しており、投資家の関心が一時的に他銘柄に偏っている可能性がある。


IBIT、ETFとして初めてデリビットを超え建玉首位に

「Bloomberg(ブルームバーグ)」のETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は3日、アナリストのシッダールト・シュクラ氏のデータを紹介し、IBIT(iShares Bitcoin Trust)が仮想通貨オプション取引で最大手の取引所「Deribit(デリビット)」を上回り、最大の建玉残高を記録したと指摘した。ETFが従来の取引所に匹敵する存在感を持ち始めていることを示す動きといえる。

さらに同氏は、IBITのオプション建玉が379億ドルに達し他ETFを圧倒している点を強調。「オプション市場はETFの運用資産残高(AUM)以上に勝者総取りの傾向が強い」と述べ、IBITの独占色が一段と濃くなる可能性を示唆した。


2日の米国仮想通貨市場では、ビットコインとイーサリアムの現物ETFに大幅な資金流入が入り、ソラナ現物ステーキングETFは横ばいで推移した。3銘柄はいずれも累計純流入を維持し、ETFへの資金需要の厚みを示した。

さらにビットコインオプション市場ではIBITがデリビットを超えて首位に立ち、ETFの存在感が一段と高まった。現物ETFへの継続的な流入とオプション市場での優位性が重なり、ETFが仮想通貨市場の中核的な役割を強めていることが鮮明となった。

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仮想通貨歴5年。ニュース記者歴3年。常に仮想通貨ニュースを追う。情報ソースを追究し正しい情報をわかりやすく伝えることに努めている。仮想通貨は下落するたび買い増すタイプで、主にステーキングで資産運用中。
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