仮想通貨チャート分析
ビットコイン(BTC):82,000ドル付近が下限

ビットコイン(BTC)は昨日(28日)日足短期HMAを下抜け後、下落の勢いが衰えずに84,000ドルを割り、現在は1時間足レベルで下降の押し目形成中だ。
今後、直近安値ライン(83,775.7ドル付近)を下抜けした場合、83,000ドルを割り4時間足長期HMA付近(82,819.3ドル付近)まで下落すると思われる。

4時間足レベルでは一目均衡表の雲を下抜けしていることから、下落圧が高くなっていると判断できる。しかし、価格の下には4時間足長期HMA、4時間足ボリンジャーバンドロワーバンド、日足中期HMAが控えているため、82,800ドルから81,300ドル付近が直近での下限抵抗帯となると推測する。
以上の状況から、中長期では方向感がない可能性が高いため、現在は今後の値動きを注視する段階と考えたほうが無難だろう
イーサリアム(ETH):今後下落勢いは減少方向

イーサリアム(ETH)は昨日(28日)13時頃に大きく下落、一旦反発するも4時間足ボリンジャーバンドのエクスパンションを伴いながら現在も下落の値動きとなっている。
だが現状、4時間足長期HMA、日足中期HMAが価格の下にあることから、1,828.21ドルから1,788.09ドルが下限抵抗帯となり短期的な下落の勢いは減少すると思われる。

今回の下落は2月23日と同じパターンであることからチャートパターン的には、今後下落の勢いが増す可能性がある。一方MACDを見ると2月23日と3月26日の上昇率がほとんど同じことから、2月23日よりも今回は下落圧が弱い可能性がある。
このように現在は相反する指標となっているため、現状では相場の方向性の判断が難しく、今後の方向性は、4時間足長期HMA、日足中期HMA付近での値動きで決まると思われる。そのため、確実な値動きを確認できるまでは様子見に徹しリスクを最小限に留めることをおすすめする。
ソラナ(SOL):4時間足長期HMA付近での値動きが焦点

ソラナ(SOL)は昨日(28日)日足短期HMAを下抜け後、短期的な下落トレンドを続けている。今後、直下の4時間足長期HMA、4時間足ボリンジャーバンドロワーバンド付近での値動きに注目だ。
4時間足長期HMA、4時間足ボリンジャーバンドロワーバンド付近で反発し、4時間足長期HMAを下抜けしない状態で1時間足中期HMAを上抜けすれば短期的な下落勢いは減少すると思われる。
一方、4時間足長期HMAを下抜けし、4時間足ボリンジャーバンドを押し広げる動きをした場合は、日足中期HMA付近(111.9ドル付近)まで下落すると思われる。

だが、日足レベルでは下落勢いの減少をMACDから読み取れ、且つ長期的な押し目という根拠も乏しいため、下落したとしても日足中期HMA付近(111.9ドル付近)までと推測でき、その後は横ばい相場となる可能性が高いだろう。
リップル(XRP):中期下落トレンド、1.9545ドル付近が下限

リップル(XRP)は4時間足ボリンジャーバンドのエクスパンションを伴いながら下落、短期的にも2.2244ドル付近をレジスタンスラインとしてレジサポ転換を成功させていることから、最終的には1.9545ドル付近まで下落すると思われる。

4時間足で確認しても1.9545ドル付近まで抵抗帯はないと思われるため、今後4時間足レベルで押し目を形成し、最終的には1.9545ドル付近まで下落する可能性が高い。そのため、短期的には4時間足レベルの押し目形成後の始点がショートポジションの狙い目となるだろう。
なお、1.9545ドル付近は長期的な下限となっているため、長期的な戦略は、1.9545ドル付近に価格が到達後に日足レベルで押し目を形成するかが焦点となる。
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使用インジケーター
- HMA(ハル移動平均線):短期(20)、中期(80)、長期(320)
- ボリンジャーバンド:期間50、偏差2.5
- MACD:12、26、9
- 一目均衡表(雲):転換線9、基準線26、先行スパン52
※分析で必要時のみ表示 - ライン
- 日足:黄色
- 4時間足:オレンジ
- 1時間足:紫