仮想通貨チャート分析
ビットコイン(BTC):週足は高値圏でレンジ形成中、ダブルトップ出現か?
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ビットコイン価格は執筆時現在、95,700ドル付近を推移している。
週足では、1.26%下落。トランプ政権の関税政策を巡る動きの影響で仮想通貨市場は下落相場が続いた。現在、週足チャートは90,000ドルから91,000ドルを下限とした高値圏のレンジを形成しているが、直近ではダブルトップを形成しようとする動きが見られる。ダブルトップのネックラインは91,000ドル付近と見られており、先週の最安値は91118.94ドルでネックラインを維持した。
RSIやMACDなどのオシレーターはダイバージェンスを引き起こしており、下落を示唆している。
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日足では、週末を通して、ボラティリティーの低い相場だった。安値は95,000ドル付近で維持され、実体ベースでは日足上昇平行チャネル内に収まっている。しかし、依然として相場では上値の重さが示されており、まもなく短期移動平均線は中期移動平均を下抜けようとしている。今後の値動きとしては日足上昇平行チャネルを維持できるのか、また、95,000ドルのサポートを守れるのかに注目が集まりそうだ。
イーサリアム(ETH):長引く低迷相場、月足三角持ち合いの下限線に差し掛かる
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イーサリアムは、執筆時現在、2580ドル付近を推移している。
週足では、8.45%下落し、2週間連続で陰線をつけた。最安値は2125ドル付近で、月足三角持ち合いの下限線まで下ヒゲを伸ばした。週足レベルで軟調相場が長引いており、相場は実体ベースで三角持ち合いの下限線を試しに行く可能性が高まっている。
移動平均線とローソク足の位置関係を確認すると、ローソク足は短期移動平均線と中期移動平均線を下抜けて長期移動平均線に差し掛かっている。長期移動平均線は月足三角持ち合いの下限線と重なっているため、強いサポートとして今後意識されやすいと予想される。
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日足では、引き続き下落トレンドを形成している。
ローソク足はフィボナッチリトレースメントで78.6%戻しに該当する2750ドル付近を明確に下抜け、全戻しの水準に逆戻りしようとしている。移動平均線は、短期移動平均線と中期移動平均線は下向きになっている。また、短期移動平均線は長期平均線に近づきデッドクロスが完成しようとしている。
ソラナ(SOL):200ドルの心理的節目を守れるか
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ソラナは、執筆時現在、198ドル付近を推移している。
週足では1.49%下落し、3週間連続で陰線をつけた。最安値は175ドル付近で、月足抵抗線まで下ヒゲを伸ばした。昨年12月の相場で、月足抵抗線がサポートとして機能した経験があることから、今後も反発の目安となることが予想される。
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日足では週末は上昇相場となった。ローソク足は188ドル付近で反発する動きを見せ、下降平行チャネルの上限値を試している。
このまま反発上昇が続き、下降平行チャネルをブレイク、又は220ドル付近を上抜けることができればトレンド転換サインを点灯させることができるだろう。下方向では引き続き185ドルや月足抵抗線がサポートとして意識されやすいと予想される。さらにその下には週足平行チャネルの下限線が控えており、反発することができるのか、またどのテクニカルポイントで反発を見せるのかに注目が高まっている。
リップル(XRP):下落の勢い収束の兆しか?
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リップルは、執筆時現在、2.35ドル付近を推移している。
週足では、7.16%下落し、2週間連続で陰線をつけた。最安値は1.76ドルをつけて短期移動平均線付近まで下ヒゲを伸ばした。移動平均線とローソク足の乖離幅が大きくなっていたことから下落が懸念されていたが、直近二週間の下落相場でその乖離幅は徐々に解消され始めている。短期移動平均線は週足上昇平行チャネルと重なっており、1.95ドル付近がサポートとして意識されやすいと推測される。
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日足では、直近相場で安値を結んだライン付近で揉み合っている様子が確認される。1月31日から始まった下落相場は、先週のWeeklyピボットのS1でサポートされ下落の勢いが落ち着いて横ばいを形成し始めている。
相場は下落トレンドがひと段落したムードになっており、今後安値を結んだライン(赤線)で反発が見られるのかに注目が集まっている。
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使用インジケーター
- トレンドライン
- 月足:白 週足:黄色 日足:緑 4時間足:赤 1時間足:青
- 水平線
- 最高値or直近高値:ピンク
- 最安値or直近高値:水色
- レジサポライン:紫
- SMA(単純移動平均線)
- 短期(25日):青
- 中期(50日):赤
- 長期(200日):緑
- ボリンジャーバンド
- 30SMA
- 20SMA
使用オシレーター
- MACD、RSI、出来高