月足レベルのブレイク近いか 仮想通貨チャート分析:ビットコイン、イーサリアム、リップル、シンボル

廣野倭佳菜
18 Min Read

ビットコイン(BTC)価格分析

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BTCUSD-1day

昨日のビットコイン市場は、−0.21%の変動率で変化の少ない相場だった。価格は95,000ドル付近の攻防戦が続き、最安で94,650.28ドル、最高で96,567.11ドルを付けた。

日足では、短期移動平均線でのサポートが確認されて、再度月足レベルの上昇平行チャネルのブレイクアウトを試しに行っている状況である。このまま短期移動平均線にサポートされて95,000ドルを維持した場合は、徐々に上昇し100,000ドルに到達する見込みが強まると推測する。月足レベルの抵抗線と100,000ドルという2つの強力な壁を越えて、ビットコイン価格をさらに一段上のレンジに押し上げるには、新しいファンダメンタルズ要素が必要かもしれない。

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BTCUSD-4hour

4時間足では、短期移動平均線と中期移動平均線のデッドクロスが出現した。デイトレードなど短期的には、価格は下落する可能性があり、上値が重い相場が続きやすい相場になると考えられる。下落した場合でも、先週既に底固めの値動きをした90,000ドル付近でサポートされる可能性が高く、サポート後に反発した場合は、短期中期的なロングポジションを仕込んでいくことが可能な相場になりそうだ。

イーサリアム(ETH)価格分析

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ETHUSD-1day

イーサリアムは昨日、2.04%下落した。

27日水曜日に大きく上昇し、週足レベルで意識されていた3530ドル付近の水平線をブレイクアウトアウトしたが、昨日26日ではこの水平線がサポートとして機能し、価格を維持した。現在は3530ドルから3700ドル付近の価格帯で取引されている。

ETHUSD-4hour20241129
ETHUSD-4hour

4時間レベルでは、上昇平行チャネルの上抜けを試したが抵抗されて、依然として平行線の中で推移している。目先の目標は、月足レベルの三角持ち合い(白い線で表示)の上抜けと、前回高値の4000ドル付近到達だが、成功した場合は、史上最高値に向かって急騰していく可能性が現実味を帯びてくると考えられる。

直近の動きとして考えられるのは、3530ドル付近での攻防戦が続きレンジを形成して価格の底固めを行う相場か、上昇した場合は、テクニカル的到達ポイントである月足レベルの三角持ち合いの上限線までは自然に上昇していく動きになる可能性が高いだろう。

高値と安値の切り上げが続き、移動平均線はゴールデンクロス形成する中で、サポートされやすい環境になっているため、テクニカル的にはこのまま上昇を続ける可能性が高いと考えられる。

リップル(XRP)価格分析

XRPUSD-1day20241129
XRPUSD-1day

リップルは、昨日は4.93%上昇し、価格は昨日から続伸している。

引き続き、前回高値の1.3473ドル付近のサポートから1.63ドル付近のレジスタンスで横ばいを形成し、前回高値1.3473ドルの底固めが完了した後、さらに上昇を試みている状況だ。

XRPUSD-4hour20241129
XRPUSD-4hour

4時間足では、三角持ち合いの下限線を延長したトレンドラインにサポートされながら上昇していることが確認できる。

目先の目標としては、三角持ち合いを形成した高値の1.63ドルの上抜けになりそうだ。現在はボリンジャーバンドの+2シグマと+3シグマにタッチしている状況で、このまま上昇を続けてレンジ相場をブレイクすれば、一気に値動きが生まれてトレンドが発生し、バンドウォークも発生しやすくなりそうな展開になっている。

シンボル(XYM)価格分析

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XYMUSD-1day

シンボルは、昨日は2.28%下落し、最低で0.02506ドルをつけたが、上昇平行チャネルの下限線に抵抗されて価格を維持した。現在は、0.0255ドル付近で取引されている。

XYMUSD-4hour20241129
XYMUSD-4hour

4時間足では、短期移動平均線でサポートされ、順調に上昇トレンドが継続している。日足でも、安値の切り上げが確認できることや、移動平均線がゴールデンクロスを形成していることなどを考慮してもテクニカル的に上昇していく要因が揃っている。

しかし、日足RSIが先週から継続的に75から80付近を示していることや、移動平均線との乖離幅を考えると、短期的下落が起こる可能性も否定できない。また、0.0275ドル付近のレジスタンスでの抵抗も確認できるため、上値が重い相場になりやすい環境でもある。

今後のトレード戦略としては、上昇平行チャネルの上限下限線付近でのプライスアクションに注目が集まりそうだ。

0.0275ドル付近の水平線を上抜けに成功してさらに上昇した場合は、前回高値付近までホールドできる見通しが強まり、反対に下抜けた場合は、長期トレードの場合、含み益を一部利確しておくなど、利確ポイントを明確にしてトレード戦略を検討することを推奨する。

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使用インジケーター

  • トレンドライン 
    • 月足:白 週足:黄色 日足:緑 4時間足:赤 1時間足:青
  • 水平線 
    • 最高値or直近高値:ピンク 
    • 最安値or直近高値:水色 
    • レジサポライン:紫
  • SMA(単純移動平均線)
    • 短期(25日):青 
    • 中期(50日):赤
    • 長期(200日):緑
  • ボリンジャーバンド
    • 30SMA

使用オシレーター

  • MACD、RSI、出来高

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仮想通貨やFX、AI系について執筆活動をするWebライター。海外留学中に為替をはじめとした金融マーケット情報に興味を持ち、2023年に仮想通貨とFX業界に参入。市場動向を常に追いかけ、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を両方取り入れた市場解析やシナリオ構築が得意。
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