社債調達資金を活用、1週間で14億円規模の大型投資を実行
東証グロース上場の株式会社コンヴァノ(証券コード:6574)は24日、7月22日の取締役会で決議した10億円相当のビットコイン購入を完了したと発表した。今回は57.2931BTCを取得し、平均購入単価は1BTC当たり1,745万4,084円だった。
購入資金は同社発行の第1回普通社債(9億9,999万8,578円)を充当した。これにより、同社のビットコイン累計保有量は79.92198328BTCとなり、総投資額は約14億円に達している。
コンヴァノは7月17日に4億円のビットコイン購入を決議し、22日に購入完了を発表したばかり。わずか1週間で追加の10億円投資を決定するなど、積極的な暗号資産(仮想通貨)戦略を推進している。
関連:コンヴァノ、ビットコイン4億円分を購入へ──国内ネイル企業が仮想通貨戦略を開始
関連:コンヴァノ、4億円相当のビットコイン購入──22.6BTC取得、追加購入も継続方針
前回の購入では22.62888328BTCを平均単価1,767万6,523円で取得しており、今回はより低い価格での取得に成功した。累計の平均購入単価は1,751万7,065円となっている。
同社は「ビットコイン保有戦略室」を新設し、取締役の東大陽氏を室長に任命するなど、組織的な運用体制を構築している。ビットコインを「購買力防衛策」として位置づけ、企業財務の柔軟性向上を図る方針だ。
2026年3月期の連結業績予想には今回の購入・保有損益は含まれておらず、IFRS会計処理については検討中としている。同社は「今後も積極的にビットコインを取得する方針」と表明しており、さらなる追加投資の可能性も示唆している。
ネイル事業を主力とする企業の大規模仮想通貨投資は、国内上場企業の財務戦略多様化の新たな潮流として注目される。
関連:クオンタムソリューションズ(2338)、ビットコインを準備資産に──目標保有量3,000 BTC
関連:ANAPホールディングス、約80億円相当のビットコインを追加購入