平均購入単価1,767万円で取得
東証グロース上場の「株式会社コンヴァノ(証券コード:6574)」は22日、7月17日の取締役会で決議した4億円相当のビットコイン購入を完了したと発表した。取得したのは22.62888328BTCで、平均購入単価は1BTC当たり1,767万6,523円だった。
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購入資金3億9,999万9,996円は全額自己資金で賄われた。同社は2026年3月期の連結業績予想に今回の購入・保有に係る損益は含まれていないとし、保有する暗号資産(仮想通貨)のIFRS会計処理については現在検討中としている。
コンヴァノは先月17日、「ビットコイン保有戦略室」を新設し、取締役の東大陽氏を室長に任命したと発表していた。東氏は仮想通貨の黎明期からエンジニア兼経営戦略家として業界発展に貢献してきた人物で、同社のビットコイン戦略を主導している。
同社はビットコインを、利益獲得を狙う「攻めの資産」ではなく、企業財務の柔軟性を保つための“購買力の防衛手段”と捉えているとみられる。自己資本の範囲内での保有に留め、市場への影響を最小化するため分散購入を実施する方針だ。
今回の発表では「今後も積極的にビットコインを取得する方針であり、追加取得を決定した際も速やかに開示する」と表明。ネイル事業を主力とする同社の財務戦略転換が、国内上場企業の仮想通貨採用にどのような影響を与えるか注目される。
連結業績への著しい影響が生じる場合は速やかに開示するとしており、仮想通貨価格の変動が業績に与える影響についても継続的な監視体制を取る構えだ。
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