- リップル(XRP):4時間足一目均衡表雲を越えられるかが分岐、1.92ドル再試行に注目
- ビットコイン(BTC):86,800ドルを下回る動きで売り圧力強まり、下値は4時間足ロワーバンド
- イーサリアム(ETH):日足短期HMAと雲を割る展開で、日足中期HMA試す流れ
- ドージコイン(DOGE):日足中期HMAを下抜ける展開で、0.12ドル付近が焦点
リップル(XRP)チャート分析



- エントリー方向:ロング(中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 4時間足一目均衡表雲を上抜け
- 1時間足レベルで上昇のダウ理論が成立
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 1.92ドル付近
- 損切り目安:
- エントリー時点での直近安値
リップル(XRP)は現在、1.86ドル付近を推移している。昨日は1.92ドル付近で上昇を抑えられた後に下落へ転じ、4時間足一目均衡表雲を下抜ける展開となった。足元では日足短期HMAおよび日足中期HMAに支えられているものの、方向感に乏しい値動きが続いている。
短期的には、1時間足レベルで三尊の右肩を形成している形状となっており、日足短期HMA、日足中期HMA、4時間足長期HMAを下抜ける場合には下落に発展する可能性がある。ただし、直近では日足短期HMAで下落を止められており、このラインは中長期的にも下限として意識されやすい水準であることから、仮に下落したとしても値幅は限定的になると判断する。そのため、現状は積極的な売買を行う局面ではなく、4時間足一目均衡表雲を上抜けるかどうかを見極める段階と言える。
今後、4時間足一目均衡表雲を上抜けし、さらに1時間足レベルで上昇のダウ理論が成立した場合には、中期目線のロングを検討する局面となる。その際の上値目安は前回高値付近である1.92ドル付近を想定する。損切りについては、エントリー時点での直近安値を基準とした対応が必要だ。
中長期的には、1.92ドル直上に4時間足ボリンジャーバンドが縮小しながら控えていることから、現状では1.92ドル付近が上限として意識されやすい。一方で、日足のチャート配置からは、日足中期HMAを下限とし、日足一目均衡表雲付近までのレンジ内で横ばい相場が継続する可能性が高いと考えられる。短中期ともに方向感の出にくい相場環境が続く可能性があるため、ポジションを取る場合は深追いを避け、条件が明確に揃ったポイントに絞った対応が求められるだろう。
ビットコイン(BTC)チャート分析



- エントリー方向:ショート(短・中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 86,800ドル付近を明確に下抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 4時間足ボリンジャーバンドロワーバンド付近
- 4時間足ボリンジャーバンドのエクスパンションを誘発する下落となった場合は日足中期HMA付近に目標を修正
- 損切り目安:
- 86,800ドル直上
ビットコイン(BTC)は現在、87,300ドル付近を推移している。昨日は90,500ドル付近で上値を抑えられた後に下落へ転じ、夜間にかけて急落。日足短期HMAおよび4時間足長期HMAを下抜けたことで、相場の地合いは明確に弱含みへと傾いた。
現在は4時間足長期HMAが上値抵抗として機能し、その下で1時間足レベルの下降トレンドにおける押し目を形成している段階と判断する。86,800ドル付近は直近のサポートラインとして意識されているが、日足短期HMAと4時間足長期HMAを下抜けた構図に加え、4時間足MACDがマイナス圏へ突入していることから、下方向への圧力が優勢な状況だ。
このため、今後86,800ドル付近を明確に下抜けた場合は、短・中期目線でショートを検討する局面となる。下値の目安は4時間足ボリンジャーバンドロワーバンド付近で、値動きが加速し4時間足ボリンジャーバンドのエクスパンションを伴う下落となった場合には、日足中期HMA付近まで目標を引き下げる展開も想定しておきたい。損切り水準は86,800ドル直上を想定する。
中長期的には、日足MACDがマイナス圏に位置しながらも下落圧の減少を示している点から、日足中期HMA付近が一旦の下限となる可能性は高い。ただし、日足レベルでは下落トレンドが終了したと判断できる状況にはなく、日足中期HMAを下抜けるケースもリスクシナリオとして念頭に置きながら相場を観察する必要があるだろう。
イーサリアム(ETH)チャート分析



- エントリー方向:ショート(短・中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 日足短期HMA及び4時間足一目均衡表雲を下抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 日足中期HMA付近
- 損切り目安:
- 日足短期HMA、もしくは4時間足一目均衡表雲下端の直上
イーサリアム(ETH)は現在、2,950ドル付近を推移している。昨日は3,060ドル付近で日足一目均衡表雲に上昇を阻まれ、その後下落へ転じ、夜間には日足短期HMA付近まで急落した。急落後は値動きが落ち着き、方向感に乏しい推移が続いている。
短期的には上下いずれにも動き得る不安定な局面ではあるものの、日足レベルでは日足一目均衡表雲が明確な上値抵抗として機能しており、相場全体としては下落優勢の構図にある。さらに、1時間足および4時間足では下降トレンドにおける押し目と捉えられるチャート配置となっている点を踏まえると、今後日足短期HMAと4時間足一目均衡表雲を下抜けた場合、短期的な下落が再開する可能性が高い。
この条件が成立した場合の下値目安は、日足中期HMA付近を想定する。ショートエントリーは日足短期HMAおよび4時間足一目均衡表雲の下抜けを確認してからを前提とし、損切り水準は日足短期HMA、もしくは4時間足一目均衡表雲下端の直上が意識される。
中長期的には下落優勢の見方を維持するものの、日足中期HMAを明確に下抜ける、あるいは日足一目均衡表雲内へ価格が突入しない限り、相場に明確な方向性は見いだしにくい状況だ。また、これらの価格帯周辺には4時間足ボリンジャーバンドがスクイーズ状態で控えているため、強い売り圧力や買い圧力が伴わなければ、横ばい相場が継続する可能性も高い。これらの状況から、短期でポジションを取る場合は、こうした不安定さを十分に考慮する必要があるだろう。
ドージコイン(DOGE)チャート分析



- エントリー方向:ショート(短・中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 日足中期HMAを明確に下抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 0.12ドル付近
- 0.12ドルを明確に下抜けした場合は4時間足ボリンジャーバンドロワーバンド付近に目標修正
- 損切り目安:
- 日足中期HMA直上
ドージコイン(DOGE)は現在、0.123ドル付近を推移している。昨日は短期的な上昇を見せたものの、4時間足一目均衡表雲付近で反発し、その後は上昇を否定する形で下落へ転じた。現在は日足中期HMAと日足短期HMAの間で推移しており、方向感に欠ける局面となっている。
現状、4時間足MACDはマイナス圏で推移しており、日足短期HMAが上値抵抗として機能している。さらに、1時間足レベルでは下降トレンドにおける押し目の形状となっていることから、今後日足中期HMAを明確に下抜けた場合には、日足で確認できる安値ラインである0.12ドル付近まで下落する可能性が高いと判断する。
さらに、0.12ドルを明確に下抜ける展開となった場合には、4時間足ボリンジャーバンドロワーバンド付近まで目標を修正するシナリオも想定しておきたい。
長期的には、これまでの値動きから4時間足一目均衡表雲を上抜けない限り、下落優勢の地合いが継続していると判断できる。ただし、0.12ドル付近を明確に下抜けなければ下落再開とは断定できず、不安定な相場環境が続く可能性も高い。そのため、0.12ドル割れが確認されるまでは慎重な姿勢を維持し、条件が揃った局面に限定してポジションを構築する必要があるだろう。
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- ハル移動平均線
- 20EMA:ピンク(短期HMA)
- 80EMA:水色(中期HMA)
- 320EMA:緑(長期HMA)
- ボリンジャーバンド
- 1時間足:期間200、偏差2.5
- 4時間足・日足:期間50、偏差2.5
- 一目均衡表(雲のみ表示)
- 転換線:9
- 基準線:26
- 先行スパン:52
- ・MACD(クリスマニング氏の設定値)
- 短期EMA:9
- 長期EMA:17
- シグナル:7




