- ビットコイン(BTC):日足中期HMA上抜けで109,000ドルを目指す動きに注目
- イーサリアム(ETH):反発の兆し探る展開、2,550ドルまでの上昇視野も慎重に
- リップル(XRP):2.06ドル割れで売り優勢に転換、1.96ドルが次の節目
- ソラナ(SOL):140ドル割れで下落再加速、128ドル台がターゲットか
ビットコイン(BTC)チャート分析



- エントリー方向:ロング(中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足長期HMA、もしくは日足短期HMA付近で上昇に転じる
- 1時間足レベルで上昇トレンドを形成しながら日足中期HMAを上抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 109,000ドル付近
- 損切り目安:
- 日足中期HMA直下、もしくはエントリー時点での直近安値
ビットコイン(BTC)は現在、107,100ドル付近を推移している。日足中期HMAが上値を抑えている状態が続いており、短期的にはやや重たい展開となっている。実際、1時間足MACDはマイナス圏へ入り、4時間足MACDも山を描いたあとの収束フェーズにあり、価格も一目均衡表雲の中で推移しており、直近では売り優勢な印象が強い。
しかしながら、日足MACDがプラス圏へ浮上しつつあり、下部には1時間足長期HMAおよび日足短期HMAが控えていることから、中・長期では依然として押し目形成の範囲内と捉えることができる。
今後の注目点としては、1時間足長期HMAや日足短期HMAでの反発が起きるかどうかであり、反発の上で1時間足ベースで高値更新を伴う上昇トレンドが形成されれば、日足中期HMAを明確に上抜けし、109,000ドル付近までの上昇が見込まれる。
この水準を超える展開となれば、買い圧の増加とともに中長期目線で再度112,000ドル、さらには過去最高値更新も視野に入る展開となる可能性がある。短期的な調整の動きに惑わされず、押し目の形成に注目したい場面である。
イーサリアム(ETH)チャート分析



- エントリー方向:ロング(中期目線、非推奨)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足長期HMA付近で反発
- 日足MACDがゴールデンクロス
- 1時間足レベルで上昇トレンドが成立
- 4時間足長期HMAを上抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 2,550ドル付近
- 損切り目安:
- 4時間足長期HMA直下、もしくはエントリー時点での直近安値
イーサリアム(ETH)は現在、2,400ドル付近を推移している。4時間足長期HMAがレジスタンスとして機能し、そこを起点に調整局面に入っている状況だ。ただし、価格は複数の移動平均線に挟まれており、方向感に乏しい展開となっている。
MACDの状況からも今のところ明確な上昇の兆候は見えないが、4時間足一目均衡表雲の上部で推移している点や、下部に日足短期HMAおよび1時間足長期HMAが控えていることを踏まえると、今は押し目形成の途中とみなすことも可能である。
そのため、1時間足長期HMAでの反発を起点に短期トレンドが再び上向きとなり、4時間足長期HMAを上抜けした場合には、2,550ドル付近までの上昇余地が生まれる展開が考えられる。
とはいえ、現在の価格帯は日足一目均衡表雲の内部にあるため、慎重さが求められる局面だ。方向感が明確に出るまでポジション構築は控え、反発シグナルとHMAのクロスを丁寧に見極めたい。
リップル(XRP)チャート分析



- エントリー方向:ショート(中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 2.08ドルから2.06ドルの価格帯を下抜け
- 4時間足一目均衡表雲を下抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 1.96ドル付近
- 損切り目安:
- エントリー時点での直近安値
リップル(XRP)は現在、2.10ドル付近を推移している。1時間足では日足短期HMAおよび4時間足長期HMAを下抜けしながら下降トレンドを形成しており、明確な上値の重さが感じられる局面だ。一方で、2.08ドルから2.06ドル付近には直近のレンジ下限として機能してきたサポートラインが控えており、足元では一時的な反発も見られる。
とはいえ、チャートの配置的には依然として下落優勢であり、2.08ドルから2.06ドルの抵抗帯を明確に下抜けし、さらに4時間足一目均衡表雲を下抜けした場合、下値余地が広がる展開となる可能性がある。
その場合、まずは4時間足ボリンジャーバンドロワーバンドが位置する1.96ドル付近が最初の利確目標となり得る。さらに、下落圧力が強まってボリンジャーバンドのバンドを押し広げるような値動きとなれば、直近安値である1.90ドル付近までの下落も視野に入る。
中期的には下値模索が続く展開が想定されるため、売りエントリーを検討する場合はブレイクのタイミングを見極めたいところだ。
ソラナ(SOL)チャート分析



- エントリー方向:ショート(中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 日足長期HMAを下抜け
- 4時間足一目均衡表雲を下抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- ボリンジャーバンドロワーバンド付近(128.8ドルから130ドル付近)
- 損切り目安:
- 4時間足一目均衡表雲下端の直上、もしくは日足長期HMA直上
ソラナ(SOL)は現在、141.0ドル付近を推移している。短期的には1時間足中期HMAを起点に下落基調を示していたが、日足短期HMA・日足長期HMA・4時間足長期HMAが集中する価格帯で一時反発が見られている。
とはいえ、4時間足MACDがマイナス圏へと突入していることから、下落圧は継続しているとみるのが妥当であり、再び売りが優勢となる可能性が高い。現時点では、日足長期HMAを下抜けするかどうかが大きな分岐点となる。
この水準を明確に割り込み、さらに4時間足一目均衡表雲を下抜けする展開となれば、次のターゲットは4時間足ボリンジャーバンドロワーバンド付近である128.8ドルから130ドル付近までの下落が視野に入る。
ただし、中長期的には日足長期HMAを明確に下抜けるか、あるいは日足中期HMAを上抜けるかによってトレンド転換の判断が大きく変わる場面であり、いずれにしても現時点では方向感に欠ける展開である。どちらのシナリオにも備え、慎重な対応が求められるだろう。
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- ハル移動平均線
- 20EMA:ピンク(短期HMA)
- 80EMA:水色(中期HMA)
- 320EMA:緑(長期HMA)
- ボリンジャーバンド
- 1時間足:期間200、偏差2.5
- 4時間足・日足:期間50、偏差2.5
- 一目均衡表(雲のみ表示)
- 転換線:9
- 基準線:26
- 先行スパン:52
- ・MACD(クリスマニング氏の設定値)
- 短期EMA:9
- 長期EMA:17
- シグナル:7