Bybit、「Gold&FX」で株式CFD提供開始──Apple・Tesla含む78銘柄に対応

ヤマダケイスケ
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MT5でUSDT建て取引、最大レバレッジ5倍

暗号資産(仮想通貨)取引所「Bybit(バイビット)」は19日、同社が提供する取引サービス「Gold & FX(Bybit MT5)」を通じて、USDT建てによる株式取引の提供を開始したと発表した。これにより、バイビットユーザーはゴールドや外国為替等と同様、主要企業の株式を取引ツール「MT5(メタトレーダー5)」上で扱えるようになった。

今回新たに取引対象として追加されたのは、テクノロジーや自動車、エネルギーといった幅広い業種にわたる78銘柄だ。具体的にはApple(AAPL)やAmazon(AMAZON)、Tesla(TSLA)などの米国企業をはじめ、その他主要国で上場する企業なども含まれている。

株式の取引は現物ではなく、価格変動を利用して利益を狙うCFD(差金決済取引)形式で提供される。銘柄によっては最大5倍のレバレッジ適用に対応しており、少額資金でも効率的かつ柔軟な投資戦略の構築が可能となっている。

コスト面ではスプレッドに加え、1株あたり0.04 USDTの手数料が発生し、1回の注文につき最低5 USDTの手数料が必要となる。また、配当落ち日(権利落ち日)をまたいでポジションを保有する場合、配当調整の対象となりその金額が自動的にMT5の口座残高に反映される仕組みだ。さらに、金曜日にポジションを持ち越す場合は、週末分として3日分のスワップポイントが発生する点にも留意が必要になる。

なお、バイビットは4月21日、Bybit MT5における商品ラインナップ見直しの一環として、Infra Capital(インフラキャピタル)社が提供するすべての仮想通貨銘柄の取り扱い終了を発表。具体的な理由は明らかではないが、仮想通貨取引を本体プラットフォームに集約することで、他の金融商品とは明確に区別する狙いがあると考えられる。

バイビットによる株式CFD取引サービスの提供は、同社が従来の仮想通貨取引所の枠を超え、さまざまな金融商品を扱う総合プラットフォームへの進化を目指す姿勢を強調するものだ。仮想通貨市場が再び盛り上がりを見せる中で、今後さらなる銘柄の拡充や新たな機能追加など、サービス全体の強化が注目されている。

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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