- Bybit(バイビット)のUSDCオプション取引をわかりやすく解説
- Bybitオプションを通して暗号資産オプション取引がわかる
- 実際にBybitオプション取引を体験した上での取引方法や注意点を解説
\口座開設特典|20ドル&最大30,000 USDT/
公式サイト:https://www.bybit.com/ja-JP
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目次
Bybit(バイビット)USDCオプション取引とは?
Bybitオプション契約仕様
契約形態 | BTCコールとプットオプション |
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原資産 | BTCインデックス |
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クオートコイン | USD |
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決済コイン | USDC |
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ティックサイズ | 5 |
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契約マルチプライヤー | 1 |
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有効期限 | 有効期限週の金曜日17:00(日本時間) |
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最小オーダーサイズ | 0.01BTC |
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契約有効期限 | 週間、隔週、月間、隔月間、四半期 |
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行使方法 | USDC現金決済 |
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強制決済プロセス | 維持証拠金率100% |
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2022年5月、仮想通貨取引所Bybit(バイビット)のデリバティブ取引プラットフォームで、他のデリバティブ取引に加えて、新たに「USDCオプション」が正式ローンチされました。
Bybit(バイビット)は2018年3月に設立されたとても人気の高い仮想通貨取引所です。
Bybit(バイビット)基本情報
所在地(登記地) | ドバイ |
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運営会社 | Bybit Fintech Limited |
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設立年月 | 2018年3月 |
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取扱通貨数 | 170種 |
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取引種類 | 主にデリバティブ取引 |
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最大レバレッジ | BTC100倍 アルトコイン50倍 |
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ロスカット | (平均算入価格×レバレッジ)÷レバレッジ+1 |
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追証 | なし |
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日本語対応 | あり(【日本公式】付与のページあり) |
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Bybit(バイビット)は、特に世界中でデリバティブ取引所としての人気がとても高く、日本国内でも、有名YouTuberが紹介したことにより、知名度が高い取引所になっています。
日本のユーザーにとってのBybitの魅力はなんといっても完全日本語対応なところです。Bybitを使ってみると、Google翻訳などの不自然な日本語の説明を理解するのに時間がかかるというストレスをあまり感じません。
ヘルプセンター(サポートセンター)も完全日本語対応してくれているので、説明もわかりやすいのが嬉しいですね。
なお、本サイトではBybitについて、いろいろな情報を掲載しています。よろしければそちらもご確認ください。
さて、このBybitで新たに開始されたオプション取引は「USDCオプション契約」となり次のようなメリットのある取引方法です。
Bybitオプション取引のメリット
- USDC建てなのでリスクを抑えた取引ができる
- ヨーロピアンスタイルプレーンオプションとなるため初心者でも取り組みやすい
- 途中解約も可能で途中解約時は「実現損益」だけで損失だけで済む
- 「コール売り」「プット売り」ポジションに対しては「強制決済プロセス(ロスカットシステム)」がある
もちろん「投資」なのでリスクはありますが、非常に取り組みやすく且つ安全性が高い取引方法としてBybitのオプション取引はリリースされたと言って良いでしょう。
ちなみに、USDCとはUSDC(USD Coin)とは価格が米ドル(USD)と連動して値動きをするステーブルコインです。
価格変動が激しくリスクの高い暗号資産デリバティブを比較的安定させるために用いられます。
ただ、オプション取引は若干複雑な部分があるので、最初に次のことを解説し理解を深めてもらおうと思います。
オプション取引の基礎知識
- 暗号資産のオプション取引とは?
- オプション取引と先物取引の違い
- オプション取引の基礎用語
それでは以下で解説していきましょう。
暗号資産のオプション取引とは?
オプション取引は基本的に前もって決めておいた将来の日程に価格が上がるか下がるか予測し、方向性(買いか売りか)を決める取引です。
図にすると以下のようなイメージになります。
オプションとは、本来「選択権」のことです。暗号資産デリバティブ(金融派生商品)のオプションもやはり「選択権」ということになります。
何を「選択する権利」なのかというと、「ある暗号資産をあらかじめ決めておいた期日にあらかじめ決めておいた価格で売買するかしないかを選択する権利」です。
ざっくり言えば、価格と日程を決めた日にはまだその現物を買っておらず「決めた日にこの価格で買いますよ」と予約する権利と言って良いでしょう。
オプション取引と先物取引の違い
同じデリバティブ取引の中で、「オプション取引」「先物取引」は似ているので混同しがちです。
「オプション取引」と「先物取引」は「原資産をあらかじめ決めておいた期日にあらかじめ決めておいた価格で売買する」点では同じです。
しかし、先物取引は絶対に売買をしなければいけない契約なのに対してオプション取引は権利を放棄することもできる取引方法と言う違いがあるのですね。
そのため、オプション取引は、例えば期日に予定価格まで達しないと予測したら権利を放棄して損失を限定するなどもできるメリットのある取引方法となります。
オプション取引の種類
オプション取引は主に「権利行使タイミングによる区別」と「形態による区別」の2つの区別によって分類されます。
権利行使タイミングによる区別
アメリカンスタイル | 期間中、いつでも権利行使が可能なスタイル |
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ヨーロピアンスタイル | 満期日にのみ権利行使が可能なスタイル |
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形態による区別
プレーンオプション | コールやプットなど基本的なオプション |
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エキゾチックオプション | 基本的なオプションに特殊な条件をつけたもの |
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この他にも細かい区分があり、それを組み合わせて商品としているため、中には難しい取引方法のオプション取引も存在します。
ちなみに、Bybitオプション取引はヨーロピアンスタイルのプレーンタイプなので基本的なオプションスタイルとなっています。
そのため、あまり複雑なことを考えなくて良いので、オプション取引初心者向けと言えるかもしれません。
オプション取引の基礎用語
オプション取引には専門用語が結構な頻度で使われるので、初めての方は戸惑うかもしれません。
そこで、以下にオプション取引で使われる専門用語をまとめたので、記事内で新しく出てきた言葉などを理解するために利用してください。
オプション取引の基本用語
ストライク:
「権利行使価格」のことで、権利行使時の原資産に設定された価格です。
コールオプションのときは購入価格、プットオプションのときは売却価格となります。
コールオプション:
原資産を満期日に行使価格で「買う権利」のことです。単に「コール」と呼ばれることもあります。
- 「コールの買い」→「買う権利を買う」
- 「コールの売り」→「買う権利を売る」
プットオプション:
原資産を満期日に行使価格で「売る権利」のことです。単に「プット」と呼ばれることもあります。
- 「プットの買い」→「売る権利を買う」
- 「プットの売り」→「売る権利を売る」
インプライドボラリティ:
「予想変動率」のことで、将来の変動率を予測したものです。「IV」と表記される場合もあります。
オプションは将来において原資産を売買する権利を取引するので、インプライドボラリティはとても大切なデータです。
原資産:
デリバティブ取引の対象になっている資産のことです。
プレミアム価格:
オプションつまり「権利」を売買するときの価格のことです。単にプレミアムと言われる場合が多いです。
ABS:
オーダーサイズのことです。基本的に原資産の単位で数量を表しています。
損益計算や手数料などに用いられるときは原資産の単位で計算する必要があります。
ATM(アット・ザ・マネー)、ITM(イン・ザ・マネー)、OTM(アウト・ザ・マネー):
受渡価格と権利行使価格の関係を示した用語です。わかりやすく表にしておきます。
オプション種類 | ITM | ATM | OTM |
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コール | 決済価格>権利行使価格 | 決済価格=権利行使価格 | 決済価格<権利行使価格 |
プット | 決済価格<権利行使価格 | 決済価格=権利行使価格 | 決済価格>権利行使価格 |
Bybitオプション取引の詳細解説
Bybitオプション取引の実際のやり方を解説する前に、ここでは次のことを解説します。
Bybitオプション取引の詳細解説
- オプション取引の基本的なやり方
- Bybitオプション取引の証拠金
- Bybitオプション取引の各種制限
- Bybitオプション取引の手数料
- 強制決済プロセス
- 【中級者向け】オプション取引の損益計算
少々難しい説明もありますが、オプション取引で利益を上げるために必要と思って読んでみてください。
オプション取引の基本的なやり方
オプション取引には、以下の基本的な4種類の取引方法があります。
オプションの種類 | 権利行使日の原資産の価格 | 買い手 | 売り手 |
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コール | 受渡価格>権利行使価格(ITM) | 最大利益:無限大 最大損失:支払プレミアム | 最大利益:受取プレミアム 最大損失:無限 |
受渡価格<権利行使価格(OTM) | 権利行使されない | 履行義務なし | |
プット | 受渡価格<権利行使価格(ITM) | 最大利益:行使価格-プレミアム 最大損失:支払プレミアム | 最大利益:受取プレミアム 最大損失:行使価格+プレミアム(無限大) |
受渡価格>権利行使価格(OTM) | 権利行使されない | 履行義務なし | |
※BYbitのプレーンタイプのオプション取引を例としています
上記オプション取引の詳細は以下のようになります
コール買い
「コール買い」は満期日に原資産を行使価格で購入する権利を買うことです。
行使価格よりも原資産の価格が上がっている状態で権利行使すると、現在の値段より安い価格で買うことになり、結果、利益が出るということになります。
実際にはプレミアムがかかるので、プレミアム料金も考慮に入れる必要があります。
初心者でも利益を出しやすい取引です。
コール売り
「コール売り」は満期日に原資産を行使価格で購入する権利を売ることです。
満期日に原資産の価格が行使価格より上がっている場合は損失になります。同額かもしくは下がっている場合はプレミアム分が利益になります。
利益はプレミアム分ですが、損失は無限大なので、リスクヘッジを怠ると損失が膨大になります。
しっかりと資産管理できる人向けの取引です。
プット買い
「プット買い」は満期日に原資産を行使価格で売却する権利を買うことです。
満期日に原資産の価格が行使価格より下回っている場合は利益になりますが、コールの買い同様、やはりプレミアム分を考慮する必要があります。
短期で取引するトレーダーのリスクヘッジに使われることもある取引です。
プット売り
「プット売り」は満期日に原資産を行使価格で売却する権利を売ることです。
満期日に原資産の価格が行使価格より下がらなければ、プレミアム分が利益になります。
ただし、コールの売り同様、利益はプレミアム分、損失は無限大なので、リスクヘッジの仕方がしっかりと理解できるまでは手を出さない方が良い取引です。
BybitのUSDCオプション取引の証拠金について
先物取引と同じようにオプション取引には証拠金を差し入れる必要があります。
証拠金は、ポジションに対して決済の履行を確保できるように一時的に差し入れるものです。Bybitの証拠金には2つのモードがあります。
通常証拠金モード:
Bybitでのデフォルトの証拠金モード。対応する取引ペアでUSDCデリバティブウォレットにある残高すべてが使用されます。
ポートフォリオ証拠金モード:
必要証拠金がポートフォリオのリスク全体と合うように調整されています。先物ポジションとオプションポートフォリオを組み合わせて算出されるものです。
※2022年7月6日現在、「ポートフォリオ証拠金」に関しては一時的に使用不可になっています。
基本的に証拠金つまり口座残高が多いほど大きな取引が可能です。しかし、その分リスクを理解しなければいけません。
特に「コール売り」「プット売り」を選択した場合は損失が無限大になってしまうので、口座内の資金は総資産の10%~5%にとどめておくようにしましょう。
Bybitオプション取引の各種制限
Bybitオプションでは取引数量に次の制限が設けられています。
項目 | 制限内容 |
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最小注文数 | 0.01BTC |
最大注文数 | 100BTC |
ポジション数の上限額 | 100BTC |
最小価格(売り) | 最大(0.5、マーク価格-0.01%×インデックス価格×最大[1、4×ABS(オーダーサイズ)】) |
最大価格(買い) | マーク価格+0.05×インデックス価格×最大値[1、4×ABS(オーダーサイズ)] |
基本的に上記制限は取引プラットフォームが自動的に行ってくれるので、初心者は参考程度に覚えておいてください。
Bybit(バイビット)USDCオプションの手数料について
Bybitオプションにかかる手数料は次の3種類です。
ひとつずつ詳しくみてみましょう。
取引手数料
メイカー、テイカーとも同じ手数料率で「0.03%」です。ポジションを建てるときUSDC建てで請求されます。
計算式
取引手数料=最低(取次ぎ手数料率×指数価格、注文価格における最大取引割合×オプション取引価格)×オプション取引数量
受け渡し手数料
権利行使時に受け渡し手数料が発生します。メイカー手数料率は「0.015%」です。
非権利失効のオプションの場合のみ受渡し手数料が無料になります。
計算式
プットオプションの受渡し手数料=下限[基本受渡し手数料率×インデックス価格、オプション価値の最大受渡し割合×(権利行使価格 – 推定受渡し価格)]× ポジションサイズ
強制決済手数料
強制決済時に追加手数料が発生する場合があります。追加手数料率は「0.2%」です。
計算式
強制決済手数料=強制決済手数料率×オプション取引額 × インデックス価格
強制決済プロセス
先ほど話したように予期しない相場の逆行時に口座資金以上の損失を出さないように「強制決済プロセス」を準備しています。
強制決済プロセスとは口座残高がある一定以下になった場合に自動的にポジションを決済してしまうシステムのことを言い、Bybit(バイビット)オプション取引では、アカウントの維持証拠金率が100%に到達したとき開始されます。
アカウントの維持証拠金率は次の式で求めることができます。
通常証拠金モード:
アカウントの維持証拠金率=維持証拠金/証拠金残高
ポートフォリオ証拠金モード:
アカウントの維持証拠金率=維持証拠金/資産(資産=証拠金残高+オプションの市場価値)
簡単に言えば、維持証拠金が口座資金や証拠金として使える資金より下回った時、強制決済されてしまうとなるわけです。
Bybitの強制決済プロセスは損失が無限大になってしまう「コール売り」「プット買い」のみに適用されます。
しかし、強制決済プロセスがあるからと無茶な取引はNGです。あくまでオプション取引は仮想通貨を利用した「投資」と言う意識をもって計画的に取り組むようにしてください。
【中級者向け】Bybitオプション取引の各種損益等の計算方法
ここでは仮想通貨取引中級者以上がシビアな取引をする際に、オプション取引で必要とされるだろう次の値の計算方法を紹介します。
Bybitオプション取引で必要とされる各種計算
- 初期マージン
- 維持証拠金
- ポジション平均参入価格
- 未実現損益
- 実現損益
もちろん初心者のころから計算しても構いませんが、初心者は次に解説する「Bybitオプション取引のリスク管理方法」を実践して取引に慣れることをおすすめします。
それでは解説していきましょう。
初期マージン
初期マージンはBybitオプションでポジションを建てるために必要な最低限の証拠金のことです。
初期マージンは「コール買い・プット買い」と「コール売り・プット売り」では計算式が異なるのでそれぞれの計算式を紹介します。
「コール買い・プット買い」の計算方法
- プレミアム=ABS(オーダーサイズ)×オプションオーダー価格
- 取引手数料=最低値(取次手数料率×インデックス価格、注文価格の最大取引割合×オプション取引価格)×オプション取引数量
「コール買い・プット買い」では「初期マージン=プレミアム+取引手数料」となります。
プレミアムと取引手数料の計算式は以上のようになっています。
「コール買い・プット買い」では初期マージンがそのまま損失となるため、初期マージンを口座資金の5%程度に納めることが稼ぐコツと言えます。
「コール買い・プット買い」の計算方法
初期マージン=ポジションIM+取引手数料-プレミアム
◆ポジションIM=最大[最大(0.15×インデック価格-OTM金額、0.1×インデックス価格]×(ABS、ポジションMM)
- コールオプションのOTM金額=最大値(0、権利行使価格-インデックス価格)
- プットオプションのOTM金額=最大値(0、インデックス価格-権利行使価格)
- ポジションMM=[最大(0.03×インデックス価格、0.03×オプションマーク価格)+オプションマーク価格+強制決済手数料率×インデックス価格]×新規ポジションサイズ
◆取引手数料=ABS(オーダーサイズ)×最低(テイカー手数料率×インデックス価格、注文価格の最大取引割合×オプション注文価格)
◆プレミアム=ABS(オーダーサイズ)×オプションオーダー価格
コールの売り、プットの売りでの初期マージンの計算式は以上の通りです。
維持証拠金
「維持証拠金」はコールの売り・プットの売りでポジションを持つ際に考えなければいけない強制決済プロセスで必要となる数値です。
計算式は次のようになります。
維持証拠金計算式
維持証拠金=(0.03×インデックス価格、0.03×オプションマーク価格)+オプションマーク価格+強制決済手数料率×インデックス価格
維持証拠金の値は常に変化し、先ほども話したように、この値が口座資金より少なくなると強制決済プロセスが発動されるわけです。
そのため、「コールの売り・プットの売り」の初期マージン(ポジションサイズ)は「維持証拠金が口座資金の何十倍になるようにする」と言うような決め方でもリスク管理の面では有効となります。
ポジションの平均算入価格
平均算入価格は、自分の現在のポジションが平均的にどのくらいのサイズがあるのかを知るためのものです。
ポジションの平均算入価格計算式
ポジション平均価格=ABS(最終ポジション数量)×最終ポジション平均価格+取引数量×取引価格/ABS(最終ポジション数量+取引数量)
オプション取引では権利が行使されるのに時間がかかるので、新しいポジションを持つ前に、現在のポジションサイズを知っておくことは、リスクを早めに知っておくために必要なことです。
未実現損益
未実現損益とは、オープンポジションの現在の利益または損失です。
ポジションの方向性に応じて計算式は異なります。
取引方法 | 価格の動きの予測 | 未実装損益計算式 |
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コールの買い プットの売り | 上昇と予想 | 未実現損益=(マーク価格-ポジションの平均価格)×取引数量 |
プットの買い コールの売り | 下落と予想 | 未実現損益=(ポジションの平均価格-マーク価格)×取引数量 |
実現損益
実現損益とは、ポジションを早期に決済したときや、オプションが失効したときに発生する損益のことです。
それぞれの計算式は以下の通りになります。
オプションが失効した場合:
- コールオプションの実現損益=最大(決済価格-権利行使価格、0)×ポジション数量
- プットオプションの実現損益=最大(権利行使価格-決済価格、0)×ポジション数量
早期に決済したとき:
- コール買い/プット売りの取引実現損益=(取引価格-ポジションの価格)×取引数量
- プット買い/コール売りの取引実現損益=(ポジションの平均価格-取引価格)×取引数量
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【初心者必見】Bybitオプション取引のリスク管理方法
先ほどBybitオプション取引で必要な各種計算を紹介しましたが、正直初心者には敷居が高い物となります。
しかし、Bybitのオプション取引はリスク管理をしなければ稼げないのも事実。
そこで、ここでは初心者がやりやすいリスク管理の方法を4つ紹介します。
Bybitオプション取引のリスク管理方法
- 買いポジションのみに限定する
- 初期マージン(エントリー金額)は口座資金の5%
- 強制決済プロセスをあてにしない
- 流行りに乗るのではなく知識をもって取引をする
このリスク管理方法はBybitオプション取引のみならず仮想通貨取引全般に通じるリスク管理方法です。
以下で詳しく解説するので、仮想通貨取引で稼ぐコツと思って読んでみてください。
買いポジションのみに限定する
オプション取引でもっとも確実なリスク管理は「コール買い」「プット買い」のみに限定したポジションを持つことです。
「オプション取引の基本的なやり方」で解説したように「コール売り」「プット売り」は、損失が無限大で利益が限定されているいわばハイリスクローリターンの取引となります。
そのため、価格の動きの読めない初心者は損失が限定される買いポジションのみの取引にすべきなんですね。
もちろん、買いポジションに限定してしまうと選択できる取引は2つだけとなってしまうのでポジションを持つ機会が減ってしまうのは事実です。
しかし、投資は「ポジションを持つことが目的」ではなく「稼ぐことが目的」ですから、スナイパーのようにチャンスを待つことも大事ですよ。
初期マージン(エントリー金額)は口座資金の5%
取引の際のエントリー金額は口座資金の5%以内に納めることが稼ぐためには重要です。
Bybitのオプション取引だけでなく「投資」は一発逆転を狙った稼ぐ方法ではなく、「勝ち負けを繰り返しトータルで稼げている」を目指す方法です。
そのため、口座資金は常に余裕を持ち、長くコツコツと投資を続けることがコツと言えます。
特に仮想通貨は値動きが激しく、一瞬で大きな損失を受けることもある投資ですから、値動きに耐えられるための資金管理は必須と言えます。
Bybitのオプション取引の買いポジションは損失が限定していますが、負けが続けば口座資金は減り続けるわけです。ましてや初心者が勝ちを得られるのは稀と考えた方が良いでしょう。
しかし、口座資金の5%以内の取引を繰り返すことができたのなら、負けから勝ち方を学ぶ時間は十分に作ることができます。
逆に言えば、初心者は勝てないのだから無駄なお金の使い方はしないと言い換えても良いでしょう。
強制決済プロセスをあてにしない
「強制決済プロセスがあるから売りポジションを持っても大丈夫」と考えているようでしたらBybitのオプション取引では稼ぐことは難しいでしょう。
なぜなら、強制決済プロセスはあくまで相場の急変時の救済措置であって、取引手法に組み込んではいけないものだからです。
Bybitのオプション取引は初心者でも取り組みやすく損失も限定できますが、それは買いポジションに限定した場合です。
ぜひ、そのことを理解した上で取り組むようにしましょう。
流行りに乗るのではなく知識をもって取引をする
仮想通貨の市場は急速に広がりだし、今まで仮想通貨に関わったことが無い人も始めやすくなってきています。
しかし、「始めやすい=稼げる」でないことは十分認識した上で取り組む必要があります。
例えるなら、バットをもって振ることは誰でもできますが、バットを振ることで稼げている人はそれなりの努力をした人に限られているのと同じなのです。
つまり、誰々が稼げると言ったから始めようではなく、その情報を確かめる知識と経験があって初めて稼げるのが仮想通貨取引と言えます。
ですが、知識だけでは稼ぐことは難しいですから経験、特に負けの経験を積み「自分なりの負けない方法」を探すことが大切となってきます。
この「負けない方法を探す」取引方法として少額から始められ損失が限定しているBybitのオプション取引は最適ではないかと筆者は考えています。
また、最初に話したようにBybitは日本語に完全対応していることも仮想通貨取引に慣れるには最高の環境です。
次章から取引の手順を解説するので、Bybitのオプション取引でぜひ仮想通貨取引に挑戦してみてください。
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公式サイト:https://www.bybit.com/ja-JP
BybitでUSDCオプション取引をする前の準備
BybitでUSDCオプション取引をする前に準備しておくことは以下の2つです。
BybitでUSDCオプション取引をする前の準備
- Bybitに口座開設する
- USDCオプションのウォレットに資産を振替する
一つずつ解説していきます。
Bybitに口座開設する
Bybitで取引をするためにアカウント登録をしましょう。
Bybitの口座開設は他の取引所と比べてもかなり簡単です。
Bybitにアカウント登録するためのユーザーインターフェースは非常に視覚的です。日本語完全対応なので、文章だけでも充分ですが、やはりパッと見て視覚的にわかりやすいビジュアルのほうが安心感があります。
ユーザーエクスペリエンスの高さは、Bybitが人気のある理由のひとつかもしれません。
Bybitへの登録方法は次のようになります。まず、こちらからBybitへアクセスします。
\口座開設特典|20ドル&最大30,000 USDT/
公式サイト:https://www.bybit.com/ja-JP
アクセスしたら、画面右上の「登録」をクリックします。
必要事項を入力し、「続ける」をクリックします。
ちなみに、BybitではGoogleアカウントを使用することもできます。
「続ける」をクリックすると、国による制限の確認画面がポップアップします。
お住まいが日本であれば「いいえ」をクリックします。
次に初心者か経験者かを選択する画面が出ます。
初心者を選択するとカーソル位置にときどき初心者用のガイドが出ます。
この初心者ガイドは初心者にとってはかなり重宝します。経験者は鬱陶しく感じるかもしれませんが、慣れていない人は初心者を選ぶと良いです。
さらに詳しいBybitの口座開設方法や、様々な方法に対応しているBybitへの入金方法は別の記事で解説しているので併せて読んでみてください。
USDCオプションのウォレットに資産を振替する
Bybitオプション取引できるようにするためには資産を振替する必要があります。
Bybitへ初めて入金した場合は、入金した資産は「現物」のウォレットにカウントされます。
USDCオプションはUSDCデリバティブなので、「現物」ウォレットから「USDCデリバティブ」ウォレットに資産を移動する必要があるのですね。
資産を移動するには、まず、画面右上の「アカウントアイコン」にカーソルを合わせます。
メニューで「資産」をクリックします。
「資産メニュー」から「資産概要」をクリックします。
「資産概要」画面で「資産の状況」を確認してください。
Bybitの資産概要画面はとてもわかりやすく直感的なので迷うことなく情報確認できます。
「現物」ウォレットにある資産を「USDCデリバティブ」ウォレットに移動します。「現物」ウォレットの「振替」をクリックしてください。
振替先に「USDCデリバティブ」を選択します。
通貨の種類が「USDC」であることを確認し、「数量」を入力します。
入力が終わったら「確定」をクリックしてください。
そうすると、Bybitの「USDCデリバティブ」ウォレットに資産が移動され、これで取引ができるようになりました。
BybitでのUSDCオプション取引(原資産BTC)のやり方
それでは実際にUSDCでオプション取引をやってみましょう。
ナビゲーションバーの「デリバティブ」から「USDCオプション」を選択してクリックします。
そうすると取引画面に移動します。
取引画面は下の画像のように2つに分かれており、緑線の下が板情報でここから選んで注文する形となります。
ちなみに、取引画面でSafari、Google Cromeともに縦方向のスクロールバーが表示されず、かなり困りましたが、全画面表示させると取引操作自体には問題がありませんでした。
取引中は注意事項などがポップアップする場合もあるので、全画面のままで操作した方が良いかもしれません。
オプション取引の取引プラットフォームでは最初、検討している「満期日」を選択します。
一度に複数の満期日が選択できるので、いろいろな条件を並べて見ることができます。もちろんピンポイントで満期日を選択することもできます。その場合はチェックを外せばOKです。
オプションチェーンの真ん中が「行使価格」、「行使価格」を中心に「左側がコール」、「右側がプット」です。
オプションチェーンの作りは非常にシンプルで一般的なので、あまり迷うことはありません。
「コール」か「プット」を確認し、「発注を希望するオプション」を選択します。
「発注を希望するオプション」を選択すると右側に発注詳細を入力する画面がすぐに出てきます。
「買い」または「売り」を選択し、「注文価格」か「推定変動率」を入力し、「注文数量(BTC)」を入力します。
任意で戦略(指値注文だけ発注できるPost Onlyなど)を入力したあと、「発注」をクリックします。
確認画面や注意事項が出ますので、確認して「確定」をクリックします。
一瞬ですが、「正常に発注されました」というポップアップが出ます。これで正常に注文できました。
注文をキャンセルする方法
オプション取引では注文をキャンセルした場合、手数料のみの損失になります。
一度、発注をした注文は「アクティブ注文」であればキャンセルできます。
注文をキャンセルするには、「オプション取引のページ」から「注文履歴」の右端にある「詳細」をクリックします。
「アクティブ注文」の一覧でキャンセルする取引の右端の「キャンセル」をクリックします。
「注文のキャンセル」を「確定」します。
一瞬ですが、「正常に注文がキャンセルされました」というポップアップメッセージが出て注文がキャンセルされます。
「Bybitオプション取引」に関するQ&A
最後に、本サイトへの問い合わせから「Bybitオプション取引に関する質問」をピックアップしQ&Aで回答していきます。
- アカウントにログインできなくなりました
-
Bybitのサポートセンターに問い合わせてみてください。連絡はかなりスムーズで返信も早いです。
問合せ方法は以下のようになります。
Bybitサイトの最下部「リクエスト送信」から問い合わせできます。
「リクエスト送信」ではケースを入力しなければなりませんが、アカウントのログインに関してのケースが選択できません。
しかし「アカウント申請」のケースで問い合わせて返信がきたので、この方法が早いかもしれません。
- レバレッジをかけるのは危険ではないですか?
-
レバレッジをかけるのは確かにリスクは高くなります。
しかし、自分なりの資産管理のルールを作り、しっかりとした資金の管理を行うことで、リスクを減らすことができます。
レバレッジに限らず、投資には必ずリスクはつきものですから、資産管理のルールを作り、しっかりと資金を管理するようにしましょう。
- USDCデリバティブウォレットの証拠金が不足している場合、通知が来ますか?
-
強制決済を避けるために、証拠金が不足している場合は登録したメールアドレスに前もってメールで通知が来ます。
もしも証拠金が不足している場合は強制決済になる可能性がありますので、メールの指示通りにポジションを整理するか、追加の証拠金をUSDCデリバティブウォレットに差し入れてください。
- Bybitのスマホアプリでオプション取引は出来ますか。
-
スマホアプリでもオプション取引が可能です。
スマホアプリはオプションチェーンのコールとプットがタブ切り替えになっているところがPC版と違いますが、他の操作はほとんど変わりません。
Bybitのスマホアプリは、操作性はほとんどPC版と変わらないほど使いやすいのが特徴です。
現状のポジションの確認やPCの補助として大いに活用してみましょう。
まとめ
Bybitのオプション取引は若干理解するまでは難しい部分がありますが、初心者でも少額から安全に取り組める特徴があります。
もちろん、ベテランも仮想通貨取引のさらなる楽しみを満喫できる環境を準備していると言えます。
しかし、「投資」である限りリスクはありますから、この記事で話してきたようなリスクを限定した取引をしていってくださいね。
Bybitは今回紹介したオプション取引を始め、仮想通貨全般の取引を安全に且つ効率よく行える環境を取り揃えた海外仮想通貨取引所です。
ぜひ、この記事でBybitのオプション取引に興味を持てたのなら、まずは口座開設してBybitの好環境を体験してみてください。
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公式サイト:https://www.bybit.com/ja-JP
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