東証スタンダード上場のエス・サイエンス(5721)は2日、20億円分のビットコインを追加購入したと発表した。今回の購入により、同社の累計ビットコイン保有額は50億円、保有枚数は296.24BTC(ビットコイン)に達した。
平均取得価格は1,688万円、四半期評価で損益計上
今回購入したビットコインは114.26BTCで、平均購入価格は1BTC当たり1,750万4,000円だった。これまでの累計購入を含めた平均取得価格は1BTC当たり1,687万8,171円となっている。
同社は5月12日付の開示で最初のビットコイン投資方針を発表しており、今回が継続的な購入戦略の一環となる。保有するビットコインの価値は四半期ごとに時価評価され、その評価損益を損益計算書に計上する方針だ。四半期業績に著しい影響が発生した場合には速やかに開示するとしている。
エス・サイエンスは今年3月に暗号資産投資事業への参入を表明して以降、段階的にビットコイン投資を拡大してきた。8月には初回5億円の購入を実施し、9月には投資枠を96億円に大幅拡大すると発表している。
元「青汁王子」三崎優太氏が日本人筆頭株主として支援
同社の暗号資産投資戦略には、元「青汁王子」として知られる三崎優太氏が深く関与している。三崎氏は4月にクリプトアセット事業開発担当室長に就任し、8月には6億円を出資して日本人筆頭株主となった。
三崎氏の影響力もあり、投資家からも注目を集める存在となっている。
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今回の追加購入により、エス・サイエンスは国内上場企業のビットコイン保有額ランキングでも上位に位置することになり、日本企業による暗号資産投資の拡大傾向を象徴する事例となっている。
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