ビットコイン、中長期で12~15万ドル予測=仮想通貨インフルエンサー

ヤマダケイスケ
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短期では9万ドル台への調整も視野に

暗号資産(仮想通貨)インフルエンサーのDoctor Profit氏は30日、自身の公式Xでビットコイン(BTC)の今後の価格動向に対する強気な見通しを共有した。同氏はビットコインが今後数ヶ月にわたって力強い上昇トレンドを継続し、中長期的に120,000ドルから150,000ドルの水準に到達する可能性が高いとの見解を示している。

Doctor Profit氏はビットコインが16,000ドルの水準にあった頃から「このサイクルの天井は10万ドルではない」と一貫して主張しており、今回の予測もその延長線上にあると思われる。その他にも、オンチェーンデータの堅調さやテクニカル的なチャート構造、そして現価格帯における大口投資家の積極的な買い増しなども同氏の強気な見解を支える要因となっているようだ。これらの要素からも同氏は、「中長期的な見通しは極めて明確」と強調している。

中長期的には上昇を予測する一方、Doctor Profit氏は短期における価格調整の可能性を警告している。同氏は短期的にはボラティリティが上昇の鍵を握ると強調し、今後発生し得る2つのシナリオを共有した。

ひとつはビットコインが現在形成する「ブルフラッグ」と呼ばれる上昇継続型のチャートパターンを上抜けし、113,000ドルの価格帯をブレイクして120,000ドルまで急騰するというものだ。ただし、パターンとしてあまりにも整いすぎているため、マーケットメーカーにとっては急騰前に弱気ポジションを振り落とす余地がない局面となる。同氏は「持続可能性がない」として消極的なシナリオであることを強調した。

もうひとつはブルフラッグの上抜けが否定される、あるいは一度113,000ドルまで上昇した後、遅れて参入したロングポジションを巻き込み、90,000から93,000ドルのレンジ幅まで下落するというシナリオだ。このレンジ幅は流動性の集中やCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のギャップなどのテクニカル的な合流点になっており、一度その価格帯を試しに下落する可能性があると同氏は指摘。前述したシナリオよりも発生確率が高いとの見解を示した。

ただし、Doctor Profit氏はこの一時的な下落を「弱気相場の兆候」とは見なしておらず、むしろ次なる上昇への準備段階であると捉えている。同氏は90,000ドル台への下落を「健全な調整」と評価。同価格帯に複数の現物買い注文やロングポジションを仕込んでいると明かした。市場における短期的なボラティリティを見越した上での積極的な戦略からも、同氏の中長期目線における強気な姿勢がうかがえるだろう。

強気相場の継続を前提としつつも、短期的な変動リスクを冷静に分析するDoctor Profit氏は、ボラティリティの高い仮想通貨市場において有用な視点を提供している。今後の値動きがどちらのシナリオに傾くにせよ、これからの数週間から数ヶ月は投資戦略を見直すための重要な転換点となりそうだ。

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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