ビットコイン(BTC)は3月、月次リターンがプラスに転じ、2025年10月から続く月次連続マイナスから脱した。コイングラスのデータによると、1月は-10.17%、2月は-14.94%と2ヶ月続けて大きく値を下げていたなかで、3月は+1.62%とわずかながらプラスを維持した形だ。

プラス転換も3月平均+45.96%・中央値-2.26%を大幅に下回る結果に
5ヶ月連続マイナスという長期の下落局面を抜け出したことは、市場にとって一定の転換点とも捉えられる。直近でプラスを記録したのは、2025年9月(+5.16%)以来となる。
ただし、3月平均値は+11.45%であることを踏まえると、プラス転換したとはいえ依然として平均を大きく下回る水準に留まっている。完全な回復基調とは言いがたい状況と言えるだろう。
一方、3ヶ月の月次リターンを合算した2026年第1四半期のトータルリターンは-22.34%を記録した。第1四半期の平均値は+45.96%、中央値は-2.26%となっており、今回の-22.34%は中央値さえも大幅に下回るものとなっている。
過去に第1四半期がマイナスとなった年と比較しても、今回の落ち込み具合は際立っている。-22.34%は2025年の-11.82%、2020年の-10.83%をいずれも大きく下回っており、2018年の-49.7%に次ぐ水準となっている。
米イラン間の緊張が波及、地政学リスクに振り回された第1四半期
2026年第1四半期が苦戦した背景のひとつとして、米イラン間の地政学リスクの高まりが挙げられる。ドナルド・トランプ米大統領によるホルムズ海峡解放要求と応じない場合の発電所攻撃警告、これを受けたイラン側の報復警告といった影響はビットコイン
BTC市場にも波及した。
先月31日には、トランプ氏がイランからの撤退を示唆。今後2〜3週間以内になる可能性があるとし、今後の米イラン間の動向に注目が集まっている。緊張の緩和が現実となれば、リスク回避姿勢の後退とともにビットコイン市場にとっても追い風となる可能性がある。
第2四半期のデータに目を向けると、平均値は+27.11%、中央値は+7.57%となっており、プラスで推移するケースが多く見られる。厳しい第1四半期を終えたビットコインが、過去のデータが示すような反転を第2四半期以降に実現できるか、今後の動向に注目したい。
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