ビットコイン急落でもマイナーは売らず──歴史的底値形成か

shoko-koyama
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Highlights
  • ビットコインマイナーポジション指数(MPI)の14日EMAが-0.90まで低下し、2024年10月以来の最低水準を記録した
  • MPIの大幅なマイナスは、マイナーから取引所への送金が年間平均を大幅に下回り、売却圧力がほぼ消失したことを示す
  • ビットコインが約8万7,000ドルまで下落する中、マイナーは降伏の兆候を見せず、強力なホールド戦略を採用している

暗号資産(仮想通貨)分析企業クリプトクアントのアナリストは30日、ビットコインマイナーポジション指数(MPI)が大幅に低下し、マイナーの売却圧力が事実上消失したと分析を発表した。MPIの14日指数移動平均(EMA)は-0.90まで低下し、2024年10月以来の最低水準を記録している。

マイナーの休眠的な売却活動が示す市場の転換点

MPIの大幅なマイナス値は、マイナーウォレットから取引所への送金が年間平均を大幅に下回っていることを示す。つまり、ビットコインのマイナーから取引所への移転がほぼ枯渇した状態だ。クリプトクアントのアナリストは「マイナーの送金活動が事実上停止している」と指摘している。

BTCBTCは直近で約8万7,800ドルで取引されており、最高値の約12万5,000ドルから大きく下落している。しかし、マイナーは降伏の兆候を全く見せていない。むしろ、価格調整局面でも売却せず、強力なホールド戦略を採用していることが明らかになった。

歴史的に、MPIの極端なマイナス値は、しばしば市場の局所的な底値と一致してきた。マイナーは売却側流動性の主要な供給源の一つであり、彼らの売却活動が減少すると、市場の売却圧力がほぼ枯渇したことを示唆する場合が多い。

クリプトクアントによると、ビットコインマイナーの保有量は2025年12月23日時点で180.6万BTCまで減少しており、高難度のマイニング環境下で圧力を受けている。それにもかかわらず、マイナーは現在の価格水準を清算に魅力的とは見なしておらず、将来の回復に向けてポジションを構築している可能性が高い。

MPI値-0.90という読み値は、このグループからの売却圧力の欠如が価格安定化に寄与し、堅固な市場底値の形成を支える可能性があることを示唆している。

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仮想通貨歴5年。ニュース記者歴3年。常に仮想通貨ニュースを追う。情報ソースを追究し正しい情報をわかりやすく伝えることに努めている。仮想通貨は下落するたび買い増すタイプで、主にステーキングで資産運用中。
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