アーサー・ヘイズ氏「ビットコイン10万ドル以下は最後のチャンス」

伊藤 将史
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画像はArthur Hayes氏公式mediumより引用

米財務省の国債買い戻しが「バズーカ」に?エッセイ公開も予告

暗号資産(仮想通貨)取引所「BitMEX(ビットメックス)」の共同創業者であり、有名トレーダーのArthur Hayes(アーサー・ヘイズ)氏は21日、自身のXアカウントでビットコイン価格に対する強気な見解を表明した。

ヘイズ氏は投稿の冒頭で、「イースターバニーのように、跳ねろ、跳ねろ、跳ねろ、跳ねろ、跳ねろ!(bounce bounce bounce bounce bounce!)」と市場の反発上昇を示唆。イースターバニーはキリスト教の復活祭のシンボルで、生命力や豊穣の象徴である。直近の復活祭(2025年4月20日)と、市場価格の反発・上昇(英語の俗語で”bounce”)を掛け合わせたレトリックを用いたとみられる。

続けて同氏は、「真面目な話、これがBTCを10万ドル以下で買える最後のチャンスかもしれない😉😉😉😉」と、半ば冗談めかしつつも今後の価格上昇を強く示唆した。

さらにヘイズ氏は、「今週、『The BBC Bazooka』、米国債買い戻しについての新しいエッセイを公開する」と予告。米財務省による国債買い戻しプログラムは、市場の流動性を高め金利低下を促す効果があるとされる。これがビットコインのようなリスク資産への資金流入につながるとの期待が、ヘイズ氏の強気予測の背景にあるようだ。

なお、『BBC』は米財務省の略称やスラングなどではない。そのため具体的に何を示しているのかは不明だが、SNSでは「The BBC Bazooka=米財務省による国債買い戻し」と解釈する人が多いようだ。

そして、投稿は「Yaxhtzee(※原文ママ)」という言葉で締めくくられている。「Yahtzee(※原文から”x”を削除)」はダイスゲームの名称だが、喜びや楽しさ、驚きの感情を表すスラングでもある。

ヘイズ氏は皮肉やレトリックを多用するため意図が不明瞭な部分もあるが、今回のポストは市場予測への自信や期待感を示したものと解釈できる。影響力のあるヘイズ氏の発言だけに、予告されたエッセイで語られるであろう米国債買い戻しに関する解説に注目したいところだ。

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2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
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