ビットコイン最高値後に資金流入、アルトコイン急騰 ― SOL・DOGE・HEXなどが8~20%上昇

伊藤 将史
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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインからの利益確定資金が循環、「アルトシーズン」への期待高まる

オンチェーン分析プラットフォーム「Santiment(サンティメント)」は22日、ビットコインが史上最高値を更新した後、利益確定した資金がアルトコイン市場へ再分配される動きが活発化しているとの分析を公開した。この資金循環を受け、多くのアルトコインが過去24時間で大幅な価格上昇を記録している。

一般的に、ビットコインが新たな高値を付けると、一部の投資家は利益を確定し、その資金をまだ上昇の余地があると見られる他のアルトコインに投じる傾向がある。サンティメントは、この「利益の再分配」が、現在のアルトコイン市場全体の急騰を引き起こしている主な要因だと分析している。

サンティメントが公開したデータによると、過去24時間で特に顕著な上昇を見せたのは以下の銘柄だ。

  • HEX(HEX):+20%
  • Pudgy Penguins(PENGU):+16%
  • Kaspa(KAS):+15%
  • PulseX(PLSX):+12%
  • Dogecoin(DOGE):+11%
  • Solana(SOL):+8%

急騰した銘柄の概要は以下の通り。

  • HEX(ヘックス/HEX)、PulseX(パルスエックス/PLSX):PulseChainというイーサリアムのフォークプロジェクトに関連するトークン。HEXは利用者がトークンを一定期間ロックアップ(ステーク)することで利回りを得られ、PLSXはPulseChain上の分散型取引所(DEX)のガバナンストークンとしての役割を持つ。
  • Pudgy Penguins(パジーペンギン/PENGU): イーサリアムブロックチェーン上の著名なNFTプロジェクトが2024年12月にローンチした独自トークン。
  • Kaspa(カスパ/KAS):ビットコインと同じくProof-of-Work(PoW)を採用しつつ、スケーラビリティ問題を解決することを目指すレイヤー1ブロックチェーン。
  • Dogecoin(ドージコイン/DOGE):元祖ミームコインとして、強力なコミュニティと高い知名度を誇る。
  • Solana(ソラナ/SOL):高速・低コストな取引を特徴とする主要なレイヤー1ブロックチェーン。イーサリアムの競合として、DeFi(分散型金融)やNFT分野で強力なエコシステムを築いている。

これらの銘柄に共通する明確な特徴を見出すのは難しいが、レイヤー1ブロックチェーンからミームコイン、特定の経済圏で機能するトークンまで、多様なカテゴリーのアルトコインに資金が流入していることがわかる。これは、投資家が特定の分野だけでなく、アルトコイン市場全体に対して強気の見方を強めていることの表れと言えるだろう。

ビットコインの価格が上昇し続ける限り、利益確定した資金が次なる投資先を求めてアルトコイン市場へ流入する流れは今後も続く可能性がある。アルトシーズンの到来が期待されるなかで、ビットコイン及びアルトコイン価格がどのように動くのか、今度の動向を注視しよう。

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2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
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