Web3決済プラットフォーム「AEON」とKuCoin Payが提携──世界2,000万店で決済可能に

ヤマダケイスケ
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QRコードで支払える仮想通貨対応店舗が拡大

Web3決済プラットフォーム「AEON(イーオン)」は20日、暗号資産(仮想通貨)取引所「KuCoin(クーコイン)」が展開する「KuCoin Pay(クーコインペイ)」との連携を発表した。この連携により、イーオンユーザーは世界中の2,000万以上の加盟店で、クーコインペイを通じた仮想通貨決済が可能になった。

注目すべきは、この連携が双方向で機能している点だ。イーオンはクーコインペイをネイティブな仮想通貨決済チャネルとしてサポート。一方、クーコインペイ側でもイーオンを通じてQRコードをスキャンすることで、仮想通貨決済が可能となっている。これにより、両者のエコシステムを利用するユーザーは、よりスムーズで直感的な決済体験を得られるようになった。

今回の連携には、地域の小売業者におけるWeb3モバイル決済の導入を促進し、仮想通貨決済をより日常生活の中に自然に取り入れることを目指す意図がある。イーオンはクーコインペイやそれぞれの技術基盤を活用し、現実世界での仮想通貨の実用性を高め、その応用範囲をさらに拡大させていく方針だ。

イ―オンは今後、さらなる決済サービスの連携や加盟店の拡大を図り、仮想通貨決済を法定通貨と同様に使いやすい手段へと進化させることを掲げている。将来的にはAIエージェントを活用した次世代の決済機能導入も視野に入れながら、Web3決済のグローバル展開を推進していく構えだ。

なお、イーオンは4月24日、オープンソース型のブロックチェーンプロジェクトである「Neo(ネオ)」との提携も発表している。この連携により、Neoの基盤トークン「NEO」がイーオンペイを通じて、東南アジアや新興市場において決済手段として利用可能になった。イーオンによるWeb3決済のグローバルな基盤構築は着実に進行している状況だ。

イーオンやクーコインペイによる仮想通貨決済の取り組みは、一般ユーザーに仮想通貨の存在と利便性を広く認知させる契機となるだろう。仮想通貨が日常生活における決済手段として台頭していくかどうか、今後の展開から目が離せない。

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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