ビットコインの総供給量の約2.4%を保有
米国テクノロジー企業「Strategy(ストラテジー、旧マイクロストラテジー)」は24日、3月17日から23日にかけて約6,911 BTCを約5億8,410万ドル(約874億円)で追加購入したと発表した。これにより、同社のビットコイン保有総量は506,137 BTCに達し、評価額は約6.6兆円にのぼる。
今回の購入価格は1 BTCあたり約84,529ドルで、これによりストラテジーのビットコイン平均取得価格は1 BTCあたり約66,608ドルとなった。この購入の原資は、自社株および永久優先株「STRK」の売却によるものだ。
ストラテジー社は2024年10月30日に、クラスA普通株式を最大210億ドル(約3.1兆円)分発行可能とする契約を、複数の証券会社と締結した。今回、3月17日から23日の間に197万株を売却し、約5億9,260万ドル(約888億円)の収益を得た。
また、2025年3月10日には、永久優先株「STRK」を最大210億ドル(約3.1兆円)分発行可能とする契約を、同様に複数の証券会社と締結。今回、3月17日から23日の間に約1.3万株を売却し、約110万ドル(約1.6億円)の収益を得た。
3月23日現在、クラスA普通株式約35億7,000万ドル(約5,349億円)相当、永久優先株「STRK」約209.9億ドル(約3.1兆円)相当の、合計約244億ドル(約3.6兆円)が売却可能であり、ビットコイン購入の余力はまだ十分に残されていると考えられる。
一企業による数千BTC規模の購入は、単なる投資行動にとどまらず、市場価格のボラティリティや流動性に大きな影響を与える要因となる。ストラテジー社の存在は、今や市場を動かす“クジラ”の一角となっており、動向を読み解くことが投資判断の鍵となりつつある。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=149.8円)