ビットコイン大量購入を継続、保有量は約50万BTCに
米国テクノロジー企業「Strategy(ストラテジー、旧マイクロストラテジー)」は24日、2月18日から23日にかけて約20,356ビットコイン(BTC)を約19.9億ドル(約2,978億円)で追加購入したと発表した。これにより、同社のビットコイン保有総量は499,096 BTCに達し、評価額は約7.1兆円にのぼる。
今回の購入価格は1ビットコインあたり約97,514ドルで、これによりストラテジー社のビットコイン平均取得価格は1BTCあたり約66,357ドルとなった。この購入資金は、同社が最近実施した2030年満期の無利子転換社債の発行による収益を活用したものだ。
ストラテジー社は、企業としてのビットコイン戦略の効果を評価するため、独自の指標を導入している。同社の「BTC Yield」は6.9%、「BTC Gain」は30,702BTC、「BTC $ Gain」は約29億ドル(約4,343億円)だった。
- BTC Yield(ビットコイン・イールド)
⼀定期間中のビットコイン保有量と想定希薄化後発行済株式数の比率の変化率を表す主要業績指標 (KPI) - BTC Gain(ビットコイン・ゲイン)
一定期間内で保有するビットコインがどれだけ増加したかを示す指標 - BTC $ Gain(ビットコイン・ドル・ゲイン)
BTC Gainを米ドル換算したもの
また、同社は「ATM(At-The-Market)株式売却プログラム」のもとで、2月18日から23日の間にクラスA普通株の売却を行わなかったことも明らかにした。
ストラテジー社の戦略は、企業財務とビットコイン市場の関係を再定義する試みとして、依然として注目に値する。同社のビットコイン保有量は既に約50万BTCに達し、企業としては世界最大規模の暗号資産(仮想通貨)投資家となっている。今後の焦点は、転換社債の活用と市場環境の変化により、この戦略が持続可能かどうかにある。ビットコイン価格の変動や規制の影響を受けながらも、同社の動向は引き続き注目されるだろう。
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