Slash Cardなど主力製品の開発も加速
暗号資産(仮想通貨)決済サービスを提供する「Slash Vision Labs(スラッシュ・ビジョン・ラボ)」は17日、ステーブルコイン「USDC」を発行する米国企業「Circle(サークル)」が展開する「Circle Alliance Program(サークル・アライアンス・プログラム)」への参画を発表した。
サークル・アライアンス・プログラムは、USDCを活用した次世代のインターネット金融システムの構築を目指すグローバルネットワークだ。参加企業や組織は、サークル社の専門家との議論や限定ウェビナーに参加できるほか、パートナー間の連携が容易になる。これにより、新たなビジネスチャンスの創出やサービス開発の加速が期待されている。
スラッシュ・ビジョン・ラボは今回の参画を通じて、サークル社やグローバルパートナーとの協力体制を強化し、日本市場でのUSDC決済の普及を推進するとともに、サークルエコシステムの拡大にも積極的に取り組んでいく方針だ。
同社の主力製品である仮想通貨決済サービス「Slash Payment(スラッシュ・ペイメント)」は、2022年10月のサービス開始以来、4,000以上の加盟店が導入。総取引額は1億8,000万ドル相当に達している。このサービスは、10種類のブロックチェーン上で仮想通貨決済と売上受取機能を提供しており、その普及と成長をUSDCが支えてきた。
また、スラッシュ・ビジョン・ラボは現在、日本の仮想通貨および決済規制に準拠した仮想通貨担保型クレジットカード「Slash Card(スラッシュ・カード)」の開発・提供にも注力している。2025年前半の発行を予定しており、USDCを活用した日常的な決済手段の確立を目指している。
スラッシュ・ビジョン・ラボの取り組みは、国内でのUSDC決済の促進だけでなく、ブロックチェーン技術を活用した新たな経済圏の構築にも寄与する可能性がある。今後、同社がどのようにサークル社との協力を深め、仮想通貨決済市場を発展させていくのかに注目していきたい。
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