米シャープリンク、イーサリアム12,207枚を追加購入──評価額は約666億円に

JinaCoin編集部
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株式売却で資金調達、保有ETHはすべてステーキングへ

米Nasdaq(ナスダック)に上場する「SharpLink Gaming(シャープリンク・ゲーミング、以下シャープリンク)」は24日、6月16日から20日にかけてイーサリアム(ETH)12,207枚を約3,067万ドル(約44億円)で追加購入したと発表した。これにより、同社のイーサリアム保有総量は188,478 ETHに達し、評価額は約666億円にのぼる。

この期間中、同社はAt-The-Market(ATM)ファシリティを通じて普通株式2,547,180株を売却し、約2,770万ドル(約40億円)の純収益を得た。得られた資金の大部分は、さらにイーサリアムの保有量を増やす目的で使用される予定だ。

シャープリンクは2025年6月2日に開始したイーサリアム中心の財務戦略に基づき、保有するすべてのイーサリアムをステーキングしている。これにより、これまでに120 ETHのリワードを獲得しており、イーサリアム換算での株式価値は開始以来18.97%の成長を見せている。

シャープリンクの取締役会会長であり、イーサリアムの共同創設者でもあるジョセフ・ルービン氏は、今回の発表に際し、「シャープリンクのイーサリアム保有の拡大は、株主にとって長期的価値を創出するための先進的な取り組みである」と述べ、イーサリアムの有用性への強い信頼と、株主およびビジネスに新たな価値をもたらす技術の活用への意欲を強調した。

また、同社CEOのロブ・フィシアン氏は、「シャープリンクはブロックチェーン技術を活用し、財務基盤および成長戦略の強化を継続する」と述べたうえで、「分散型インフラの採用が加速するなか、デジタル資産戦略や成長イニシアチブについて、株主に対して継続的に情報発信を行っていく方針だ」と語った。

シャープリンクが保有するすべてのイーサリアムをステーキングに投入したことは、保有資産を積極的に収益化する姿勢の表れであり、企業による分散型金融(DeFi)活用の先進事例といえる。

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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=144.73円、1 ETH=2,444.15ドル)

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