耐量子の仮想通貨QTC、機関投資家の保管基盤に──XRPの量子対策企業と

耐量子の仮想通貨QTC、機関投資家の保管基盤に──XRPの量子対策企業と
プロジェクトイレブン公式Xより引用
水澤 誉往
3 Min Read
Highlights
  • 8日、プロジェクト・イレブンが耐量子のクオンタスと、機関投資家向け保管基盤ストロングポイントでの連携を計画と発表
  • クオンタスは開発パートナーとして鍵の管理やガバナンス、取引の手続きの設計に協力。対応は2027年第1四半期が目標
  • プロジェクト・イレブンはXRPレジャーの耐量子の計画の第2段階も主導。ソラナのテストネットでも耐量子署名を実装

ブロックチェーン向けの耐量子暗号の基盤を開発するProject Eleven(プロジェクト・イレブン)は8日、量子コンピューターに強い署名方式を使うブロックチェーンのQuantus(クオンタス)(QTCQTC)と、機関投資家向けのカストディ(保管)基盤「Strongpoint(ストロングポイント)」で連携する計画を発表した。クオンタスは開発パートナーとして参加し、ストロングポイントでのクオンタスへの対応は2027年第1四半期を目標とする。

プロジェクト・イレブンのストロングポイント、クオンタスの鍵を機関投資家の手続きで管理

プロジェクト・イレブンは、ブロックチェーンが耐量子暗号を採用していく中で、各ネットワークが1つの署名方式や移行の手順、時期にそろう可能性は低いとみる。機関投資家にとっては、ネットワークごとに異なる暗号の標準に対応しながら、同じ水準のセキュリティや管理を保つことが課題になるという。

ストロングポイントは、暗号を柔軟に切り替えられる設計(クリプト・アジリティ)を採る。認証、ポリシー、承認、鍵の管理、監査を共通の管理層で扱い、その下の暗号の方式やネットワークごとの要件は独立して変えられるようにした。

クオンタスはプロトコルの段階で耐量子のセキュリティを備える。連携が実現すれば、機関投資家は自らのハードウェアや承認の手続き、監査の仕組みを通じて、クオンタスの鍵を守り、取引を承認できるようになるという。

両社は、技術面の統合、鍵の管理の手順、取引への対応などで協力する見通しだ。対応が始まれば、機関投資家はクオンタスを他のデジタル資産と同じ管理のもとで扱えるようになるとしている。

プロジェクト・イレブンのアレックス・プルーデンCEOは、新しい暗号の標準を採用するネットワークが増える中で、機関投資家には、そのたびにセキュリティや業務の手続きを作り直さずに済む基盤が必要になると述べた。

クオンタスのクリストファー・スミスCEOは、機関投資家にとって新しい暗号の採用が、すでに頼っている仕組みの置き換えを意味するべきではないとした。

プロジェクト・イレブン、ビットコインやXRPレジャーでも耐量子の取り組み

プロジェクト・イレブンは、ビットコイン、イーサリアム、XRPレジャー、ステーブルコインなどを対象に、耐量子暗号の基盤を開発している。同社のブログによると、主な取り組みは次のとおりである。

取り組み内容
Bitcoin Risq List(ビットコイン・リスク・リスト)公開鍵がさらされたビットコインを追跡。執筆時点で約690万BTCが該当するとした
ソラナのテストネット2025年12月、ソラナ財団と、テストネット上で耐量子の署名の仕組みを実装
XRPレジャーリップルの耐量子の計画の第2段階を主導。耐量子のカストディ・ウォレットの試作などを担う
Yellowpages(イエローページズ)コインを動かさずに、既存のビットコインのアドレスを耐量子の鍵に結び付ける仕組み。将来の耐量子への移行やフォーク(チェーンの分岐)に備えた、持ち主の記録になるとしている
プロジェクト・イレブンのブログ(4月27日付、定期更新)をもとにJinaCoinが作成

ビットコイン・リスク・リストは、7日に研究者のジャスティン・ドレイク氏がバンカーモードを呼びかけた際にも、公開鍵がさらされたビットコインの追跡ツールとして挙げられた。

クオンタスのネイティブトークンQTCは、7日にNEARのアプリ「near.com」で取引が始まっている。

関連:仮想通貨Quantus(QTC)とは?量子耐性の特徴と買い方を解説
関連:耐量子の仮想通貨Quantus(QTC)、取引開始2日目に約1.8倍
関連:仮想通貨の秘密鍵、AIで最悪数カ月で割り出される可能性──研究者が指摘

仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

JinaCoinメルマガ開始
Share This Article
Follow:
株式会社jaybe 代表取締役。香川県三豊市出身。2010年4月、株式会社一誠社入社。2011年よりFX取引を開始。2016年3月30日、bitFlyer代表取締役社長・加納裕三氏が出演する動画で仮想通貨に興味を持ち、 1BTC価格47,180円で0.02BTCを購入したことが仮想通貨投資の始まり。2017年11月、仮想通貨投資で身に付けた知識・経験を活かし、自身初のブログ「次男坊の仮想通貨な日」を立ち上げ。2018年4月、JinaCoinの前身である「ジナキャッシュ」開設。2019年10月、収益の安定化に成功し、株式会社一誠社を退職、個人事業主として独立。2020年6月、事業拡大に伴い、株式会社jaybe(法人番号:7470001018079)を創業。 2023年、メディアの名称を「JinaCoin」に変更。月間15万PVを超える仮想通貨情報メディアに成長させる。現在は仮想通貨投資を行う傍ら、仮想通貨の普及活動やマーケットリサーチ等を行なっている。2024年6月、一般社団法人 日本クリプトコイン協会の「暗号通貨認定アドバイザー」資格を取得。仮想通貨投資活動:現物保有・デリバティブ取引・DeFi運用・エアドロップ活動。好きな銘柄:ビットコイン。著書:海外FXのはじめ方完全ガイド。WEB取材:凄腕FXトレーダーへインタビュ ー!vol.8=TitanFX。趣味:投資全般・SEO・読書
コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA