大手マルチチェーン仮想通貨ウォレット「Phantom Wallet(ファントム ウォレット)」は5日、同サービスが対応する新たなブロックチェーンにSuiを採用すると発表した。
- Solana、Ethereum、Polygon、Bitcoinなど複数のブロックチェーンに対応
- Solana(SOL)のステーキングに対応(特にSolanaのエコシステムと相性が良い)
- NFT、DAppなどのWEB3サービスにアクセス可能
上記の通り多岐に渡るサービスを提供しており、革新的なUXを提供しているファントムは多くのユーザーから支持を得ている。月間アクティブユーザーは約700万人に達し、全てのウォレットの中でも最大のオンチェーンユーザー数を誇っている。2024年の1年間でオンチェーン取引総件数は5億6,000万件以上に及んだ。
一方でSuiは、今年1年間で最も飛躍したといっても過言ではないほど、有名となったレイヤー1ブロックチェーンでトランザクションの処理速度、スケーラビリティの拡張に特化したWEB3プラットフォームだ。
- 高速なトランザクション処理:
水平スケーリングでトランザクションを並列で同時進行させることが可能 - Sui Move言語の採用:
デジタル資産の管理に特化したプログラミング言語で安全性が高い - オブジェクト指向設計:
現実世界の物事をオブジェクトとして表現し、効率的なスマートコントラクト管理を実現する
今回のサービス統合は両者のエコシステムにとってシナジーを最大限発揮する絶好の機会になっている。SuiのユーザーはChrome、Firefox、Edge、Braveのブラウザ拡張機能や、iOS、Androidのモバイルアプリとして、信頼性が高く安全なウォレットソリューションを利用できるようになり、大幅にユーザビリティが向上するだろう。
このように、多くのWEB3ユーザーから絶大な人気を誇るファントムだが、今年の10月に実施した大規模エアドロップの際、バックエンド側の障害で一部サービスが緊急停止する障害が発生した。全ての開発が順風満帆という訳ではないようだ。
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一方、両サービスの統合により、マルチチェーン、DApp機能の強化、セキュリティの改善など、多くのUI/UXがアップデートされている。この結果、多くのWEB3ユーザーを獲得できる可能性があり、今後注目すべきプロジェクトの一つになることは間違いないだろう。
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情報ソース:Sui公式サイト