オンチェーン分析企業グラスノードは29日、暗号資産全体の現物取引高がビットコイン(
BTC)単体の約4倍近くに達したと明らかにした。2025年9月以来、約1年ぶりの高水準で、現物市場の取引がアルトコインへ広がっていることを示している。
現物取引高の比率は中央値(約3倍)を上回る
グラスノードが公開したのは、市場全体の現物取引高をビットコインの現物取引高で割った比率(7日間平均)だ。数値が高いほど、ビットコイン以外の銘柄で取引が活発になっていることを意味する。
2022年7月以降の推移をみると、比率の中央値はおよそ3倍。2026年初めには中央値を下回り、ビットコイン中心の取引が続いていたが、直近で急上昇した。ビットコインの取引高は、全体の約4分の1にとどまる計算になる。
グラスノードは「現物トレーダーはアルトコインに向かっている」と指摘した。そのうえで、こうしたリスク選好の高まりは、これまでビットコインの局所的な天井(ローカルトップ)と重なることが多かったとの見方を示している。
22日にはアルトコインシーズンのシグナルも点灯
グラスノードは22日にも、独自指標「Altcoin Cycle Signal(アルトコイン・サイクル・シグナル)」がビットコインシーズンからアルトコインシーズンへ切り替わったと発表していた。時価総額上位250のアルトコイン(ステーブルコインを除く)の価格をもとに、市場がビットコインとアルトコインのどちらを選好しているかを測る指標だ。
同社によると、8月の最初の上昇局面では、ビットコインが上昇する一方でアルトコインはほぼ横ばいだった。しかし直近の上昇では、アルトコイン市場全体に買いが波及したという。
コインゲッコーのデータによると、ビットコインは16日の約7万5,600ドルから22日には約8万6,600ドルまで上昇した。29日11時時点では約8万3,000ドルで推移している。
資金の広がりと過熱感、両面の読み方
今回のデータは、ビットコイン主導で始まった上昇が、アルトコインを含む市場全体へ広がったことを裏付ける内容といえる。一方、ビットコインの時価総額シェア(ドミナンス)は29日時点で約58%と、依然として過半を占めている。
グラスノードが指摘するように、過去には取引高の比率が高まった局面が、ビットコインの局所的な天井と重なる場面があった。ビットコイン価格は22日の水準をやや下回っており、アルトコインへの資金流入が続くのか、過熱感の表れとして調整につながるのか、比率の推移が注目される。
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