OKXとスタンダード・チャータードが提携──仮想通貨の担保活用に新モデル

JinaCoin編集部
8 Min Read
OKX公式ポストより引用

信用リスク対策に期待、フランクリン・テンプルトンら世界有数の資産運用会社も参加

大手暗号資産(仮想通貨)取引所「OKX」は10日、世界有数の金融機関であるスタンダード・チャータード銀行と提携し、機関投資家向けの新たな「担保ミラーリング・プログラム」を開始したと発表した。これにより機関投資家は、仮想通貨やトークン化されたマネー・マーケット・ファンド(MMF)をOKXに直接預けることなく、担保として活用できるようになる。

※担保ミラーリングとは、資産を第三者機関に保管し、その情報を担保として取引所で活用する仕組み。取引所に直接預けることなく取引できるため、資産の安全性が高まり、カウンターパーティーリスク(取引所の破綻リスク)の軽減にもつながる。

このプログラムは、ドバイの仮想資産規制機関(VARA)の規制枠組みに基づき、パイロット運用としてスタート。担保資産はドバイ国際金融センター(DIFC)にて、ドバイ金融サービス庁(DFSA)により規制されるスタンダード・チャータードが、独立したカストディアン(資産保管者)として保管を担う。

スタンダード・チャータードは、国際的な金融安定理事会(FSB)によって「グローバルにシステミックに重要な銀行(G-SIB)」に指定されており、そのような機関が担保を保管することで、より高い資産保全と資本効率が期待できる。

本プログラムには、世界的資産運用会社フランクリン・テンプルトンも参加。オンチェーンMMFを提供することで、機関投資家がデジタル資産を自社の金融・業務インフラに統合できるよう支援する。

さらに、オルタナティブ投資の世界的大手であるブレバン・ハワードの仮想通貨部門「ブレバン・ハワード・デジタル」も、初期参加企業のひとつとして名を連ねている。

この提携は、G-SIBであるスタンダード・チャータードの信頼性と、OKXの仮想通貨取引における運用ノウハウを組み合わせたものであり、信頼性と効率性を両立する新たな資本運用モデルとして、業界における新たな基準となる可能性を秘めている。

関連:フランクリン・テンプルトン、ビットコインL2「Bitlayer」に投資
関連:アバランチ、2029年末に10倍超 250ドル到達=スタンダード・チャータード

仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

TAGGED:
SOURCES:OKX
Share This Article
JinaCoin編集部です。JinaCoinは、株式会社jaybeが運営する仮想通貨情報専門メディアです。 正確性・信頼性・独立性を担保するため編集ガイドラインに沿って、コンテンツ制作を行なっています。 一般社団法人 ブロックチェーン推進協会所属
コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA