国内暗号資産取引所OKCoin Japan(以下、OKJ)は12日、東証グロース市場に上場するモブキャストホールディングス(証券コード:3664、以下モブキャストHD)と、ソラナ(SOL)の運用を軸としたトレジャリー事業領域における戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。
東証グロース企業が本格的なSOLトレジャリー戦略
モブキャストHDは、藪考樹氏が最高経営責任者(CEO)を務めるゲーム・エンターテインメント企業。同社は2025年10月よりデジタル・アセット・トレジャリー(DAT)事業を開始し、ソラナを中心とした暗号資産の戦略的保有を推進している。
同社は11月7日、累計9,070 SOL(取得価額2億5,000万円超)の取得完了を発表したばかり。同日にはDawn Labsとのソラナバリデータ事業における戦略的パートナーシップも発表しており、「保有から収益化」への段階的な事業展開を進めている。
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今回のOKJとの提携により、モブキャストHDは2025年末までに国内企業でトップクラスのSOL保有規模を達成する目標を掲げる。OKJはソラナの取得・保有・運用体制を全面的にサポートし、同社が掲げる「ソーシャルインパクトパスポート(SIP)構想」の実現を支援する。
SIP構想は、企業成長と社会的価値創出の両立を目指すもので、DAT事業を通じてソラナエコシステムへの貢献と自社の財務戦略の強化を同時に実現する方針だ。
OKJの代表取締役である馮鐘揚氏は、「上場企業によるソラナ・トレジャリー戦略の本格化は、国内暗号資産市場の成熟を示す重要な動き」とコメント。両社は今後も連携を深め、企業のデジタル資産活用における新たなモデルケースを構築していく構えだ。




