リップル(XRP)の価格に連動する2倍レバレッジ型先物ETFが登場
米シカゴの証券取引所「NYSE Arca(NYSEアーカ)」は15日、米資産運用企業「ProShares(プロシェアーズ)」が手掛けるレバレッジ型のリップル(XRP)先物ETF「ProShares Ultra XRP(UXRP)」の上場を承認したことを明らかにした。承認内容は、同日に米証券取引委員会(SEC)へ提出された書簡にて確認された。
このETFはXRPの価格に直接連動するのではなく、XRPの先物契約に基づいた金融商品だ。プロシェアーズの公式ウェブサイトによれば、UXRPは「1日あたりの変動率の2倍の投資成果を目指す」とされており、レバレッジ効果による短期的な値動きを狙った設計となっている。
プロシェアーズは今年1月に、UXRPを含む3つのXRP関連ETFを申請していた。残る2つは、XRP価格の下落時に利益を得る「Short XRP ETF」と、より大きな値下がり益を狙う「Ultra Short XRP ETF」である。これらの承認状況については現時点では明確になっていない。
一方、仮想通貨市場では近年、ビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)以外のアルトコインを対象とするETF提案が相次いでいる。ソラナ(SOL)、ドージコイン(DOGE)そしてXRPなどが注目を集めており、これらのETFが今後の市場拡大を牽引する可能性がある。
仮想通貨市場の多様化と制度整備が進む中、レバレッジ型ETFの上場承認は、投資家にとって新たな選択肢を提供する一方、高いリスクを伴う。とくにUXRPのような2倍のレバレッジをかけた商品は、短期的な価格変動を狙う戦略に特化しており、長期保有には適さない。投資家は商品特性を十分に理解し、自身のリスク許容度に応じた判断を行うことが求められる。
関連:リップル、BNYメロンを「RLUSD」主要カストディアンに選定—機関投資家向けステーブルコイン強化
関連:リップルCEO「仮想通貨ETFで機関投資家の参入拡大、市場は制度化へ」