スクエニ「SYMBIOGENESIS」とアニモカ・ブランズが提携、Web3参入をサポート
ゲーム業界の巨人スクウェア・エニックスが、Web3の世界へさらに踏み込む。同社初のNFTプロジェクト「SYMBIOGENESIS(シンビオジェネシス)」が、世界最大のWeb3投資会社「Animoca Brands(アニモカ・ブランズ)」が展開するWeb3インフラネットワーク「Mocaverse(モカバース)」と提携し、Web3への新たな扉を開く。
モカバースは3日、スクウェア・エニックスのWeb3ゲーム「SYMBIOGENESIS」とのエコシステム統合を公式Xで発表した。プレイヤーは使い慣れたWeb2のソーシャルログインを通じて、Web3ゲームや体験にシームレスに参加できるようになるという。
Web2の大手スタジオがモカバースを介してWeb3ゲーミングに続々と参入している。今回はスクウェア・エニックスのWeb3ゲーム「Symbiogenesis」が加わった。
モカバースはMoca IDとRPをSYMBIOGENESISエコシステムに統合し、プレイヤーは使い慣れたWeb2のソーシャルログインを通じて、厳選されたWeb3ゲームや体験にアクセスでき、円滑にオンボーディングできるようになる。Moca Networkは日々拡大を続けている。
「SYMBIOGENESIS」は、スクウェア・エニックスが手掛ける1万点のNFTコレクティブルアートとブラウザゲームを組み合わせた新しいエンターテイメントコンテンツだ。2024年6月には第2章のゲームコンテンツが公開され、約200万文字に及ぶ壮大な物語世界が展開されている。

一方、モカバースはアニモカ・ブランズの540以上のポートフォリオ企業やパートナーが参加するWeb3インフラネットワークで、180万人のWeb3ユーザーを抱えている。この提携により、両者の強みを活かしたシナジー効果が期待される。
この提携の主な目的は、Web2からWeb3へのユーザーオンボーディングを促進することだ。「PR TIMES」でのアニモカ・ブランズの発表によると、この取り組みにより以下の点が期待される:
- SYMBIOGENESISユーザーは、モカバースのMoca IDとRP(Realm Points)システムを通じてモカ・ネットワークに参加できる
- モカ・ネットワークの180万人以上のユーザーが、SYMBIOGENESISのコンテンツにシームレスにアクセス可能
- Web3特有のUX/UI問題(ガス代、トランザクション署名、シードフレーズ管理など)を解決し、ユーザーフレンドリーな体験を提供
暗号資産(仮想通貨)やNFTに興味がある人にとって、この提携は以下の点で重要だ:
- 大手ゲーム会社のWeb3参入加速:スクウェア・エニックスのような業界大手の動きは、他社にも影響を与える可能性が高い。
- NFT市場の活性化:1万点のNFTアートが、180万人以上のユーザーベースに露出することで、NFT取引の活性化が期待される。
- Web3ゲームの普及:従来のゲームファンがWeb3ゲームに触れる機会が増えで、市場の拡大が見込まれる。
モカバースプロジェクトリーダーのケニース・シェク氏は、「Web3へのオンボードのハードルを下げる絶好の機会であり、今後のWeb3の普及の加速に大きく貢献できる」とコメントしている。
この提携は、スクウェア・エニックスがWeb3領域での展開を加速させる重要な一歩となり、Web3業界全体にとって大きな意味をもつ。従来のゲーム愛好者をWeb3に引き込むと同時に、Web3ユーザーに高品質なゲームコンテンツを提供することで、両者のエコシステムが大きく拡大する可能性がある。
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