CZ氏、バイナンスのTST上場について説明|誕生の経緯と取引所の方針に言及

ヤマダケイスケ
8 Min Read
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

TSTの上場プロセスに関与していないと明言

暗号資産(仮想通貨)取引所「Binance(バイナンス)」の元CEOチャンポン・ジャオ(CZ)氏が9日、バイナンスにTest(TST)が上場したことについて公式Xで言及。TSTが誕生した背景や上場の理由、自身のミームコインに対する姿勢などについて語った。

TSTは、「BNB Chain(BNBチェーン)」のチームが教育目的で作成したテストトークンだ。このトークンが注目を集めた背景には、BNBチェーン上のミームコイン発行プラットフォーム「Four.Meme」で公開されたトークン発行の教育用動画がある。

当初、TSTは単なるサンプルとして動画内で使用されていたが、映像内の一部にトークン名が表示されていたことで仮想通貨コミュニティの関心が急速に高まった。特に中国のKOL(キー・オピニオン・リーダー)らがTSTを取引し始めたことで、市場での拡散が進み、価格が急騰した。

市場での注目が高まる中、バイナンスは9日20時(日本時間)より、高いボラティリティやリスクを持つ仮想通貨に付与されるシードタグ付きでTSTの現物取引ペアを上場した。すでにバイナンスへのTST入金も受け付けられており、10日20時(日本時間)には出金対応も予定されている。

CZ氏はTSTのバイナンス上場について「なぜ上場されたのか明確にはわからない」と率直にコメントしており、上場プロセスには一切関与していないと明言した。その上で、バイナンスを含む取引所は取引量の多い銘柄をできるだけ早く上場させようと競争する傾向があると指摘している。

また、CZ氏は今回の投稿を通じて、TSTを含む多くのミームコインやNFTを購入していないことを強調。ただし、「興味がないということは、それを反対しているという意味ではない」ともコメントし、ミームコインの存在自体には否定的なスタンスを取っていないことを明らかにした。

意図しない形で注目を集めたTSTが短期間で大手取引所に上場する展開を見せた。今後、TSTを含むミームコイン市場の動向やバイナンスの対応がどのように変化していくかに注目したい。

関連:「ビットコイン準備金ほぼ確定」=バイナンス元CEO CZ氏
関連:バイナンスラボ、ワイジーラボにリブランド|多角化とコアコンピタンス

仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

Share This Article
仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
Leave a Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA