ビットコイン相場、上昇トレンド転換近いか【仮想通貨チャート分析】BTC、ETH、XRP、SOL

廣野倭佳菜
19 Min Read

仮想通貨チャート分析

ビットコイン(BTC):短期足にトレンド転換サインか

ビットコイン(BTC USD)日足チャート分析 2025年2月11日
ビットコイン 日足チャート分析 2025年2月11日

ビットコイン価格は昨日10日、前日比1.0%上昇した。執筆時現在、価格は97,900ドル付近を推移している。

日足では、下降平行チャネルの下限値で反発し上昇を見せている。最近はコマ足を連発し、始値と終値の差がない状況が続いていた。相場に迷いが生じていたことが示されていたが、昨日から上昇へ転じる様子が確認されている。

引き続き、相場は91,000ドル付近を下限とした高値圏でのレンジの中を推移している。現在は上昇平行チャネルの下限線で抵抗されようとしているが、下抜けた場合でも91,000ドルは非常に強いサポートとして意識されることが推測される。

ビットコイン(BTC USD)4時間足チャート分析 2025年2月11日
ビットコイン 4時間足チャート分析 2025年2月11日

4時間足で短期の動向を確認すると、トレンドライン(赤)がファンラインとして機能していることが確認される。ファン理論では3本目のトレンドラインのブレイクは有効な上昇トレンドへの転換を示すシグナルになる。執筆時点では3本目のトレンドラインをブレイクしており、今後短期目線では上方向を試す可能性が高まっている。

また、昨日95,000ドルの水平線に伸ばした長い下ヒゲも転換シグナルとなっている。下ヒゲを起点に上昇に転じ、安値を切り上げている。ただ、引き続き上値は重い環境であるため、今後98,000 ドルや100,000ドルの抵抗を目処に一度反発する可能性がありそうだ。

平行チャネルの下限線での反発や、ファン理論上のトレンド転換サインなど複数のシグナルによって上昇へ転じる可能性が出てきたと言える。今週は明日水曜日に米消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、利下げ見通しの変化によっては仮想通貨市場も影響を受けることになるだろう。

イーサリアム(ETH):下降トレンドの下限線で反発あるか

イーサリアム (ETHUSD)日足チャート分析 2025年2月11日
イーサリアム 日足チャート分析 2025年2月11日

イーサリアムは、昨日10日、前日比1.29%上昇した。執筆時現在、価格は2690ドル付近を推移している。

日足では、日足下降平行チャネルの下限値で抵抗されて反発し、上昇に転じている。移動平均線はまもなくデッドクロスが完成しようとしていることからも上値が重いことが示されている。今後の相場では直近高値の2800ドルや2900ドルを上抜けて高値の切り下げをストップさせることが上昇転換する上で非常に重要になると推測される。

イーサリアム (ETHUSD)日足チャート分析 2025年2月11日
イーサリアム 4時間足チャート分析 2025年2月11日

4時間足を確認すると、値動きの幅は狭いが反発しようとする動きが確認される。直近ではダブルボトムを形成しようとしており、ネックラインをブレイクできれば有効なトレンド転換を示すシグナルになるだろう。

ローソク足と移動平均線の位置関係を見ると、現在ローソク足は短期移動平均線を抜けて中期移動平均線に差し掛かっている。引き続き上値は重い状態が示されているが、中期移動平均線を明確に上抜けることができれば目線が上方向へと変わってくる可能性も出てくると予想される。

ソラナ(SOL):下降トレンドブレイク、安値ラインも維持に成功

ソラナ (SOLUSD)日足チャート分析 2025年2月11日
ソラナ 日足チャート分析 2025年2月11日

ソラナは、昨日10日、前日比2.74%下落した。執筆時現在、価格は200ドル付近を推移している。

日足では、下降平行チャネルの上限線を上抜けた。また、安値を結んだラインで反発しようとしている。200ドルの心理的節目価格を維持しようとする動きが見られており、現在次の目標としては220ドルへの回復を試みている状況だ。

ソラナ (SOLUSD)4時間足チャート分析 2025年2月11日
ソラナ 4時間足チャート分析 2025年2月11日

4時間足では、徐々に安値の切り上げている様子が確認される。下降平行チャネルをブレイクしたものの、直近高値の220ドルを明確に上抜けるまでは楽観できない状態となっている。

リップル(XRP):まもなく上昇トレンドに転換か

リップル (XRPUSD)日足チャート分析 2025年2月11日
リップル 日足チャート分析 2025年2月11日

リップルは、昨日10日、前日比1.22%上昇した。執筆時現在、価格は2.43ドル付近を推移している。

日足では、安値を結んだラインで抵抗される動きが見られ、反発しようとしている。安値を結んだラインは2.2ドルから2.3ドル付近で、先週のWeeklyピボットとも重なっていた。また、フィボナッチリトレースメントの78.6%戻しの位置とも重なっていたため、重複したテクニカルによって反発していると推測される。

リップル (XRPUSD)4時間足チャート分析 2025年2月11日
リップル 4時間足チャート分析 2025年2月11日

4時間足では、逆パーフェクトオーダーが出現し、上値を重くしている。安値を結んだラインから反発する様子が複数回確認されるが、いずれも2.5ドル付近にある抵抗帯に阻まれた。今後の値動きの予想と目標として、上目線では2.5ドル付近の上抜け、さらにその上では下げ前水準である2.8ドル付近が意識されやすいと予想される。下目線では引き続き安値を結んだラインがサポートとして意識されやすいと予想される。

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使用インジケーター

  • トレンドライン 
    • 月足:白 週足:黄色 日足:緑 4時間足:赤 1時間足:青
  • 水平線 
    • 最高値or直近高値:ピンク 
    • 最安値or直近高値:水色 
    • レジサポライン:紫
  • SMA(単純移動平均線)
    • 短期(25日):青 
    • 中期(50日):赤
    • 長期(200日):緑
  • ボリンジャーバンド
    • 30SMA
    • 20SMA

使用オシレーター

  • MACD、RSI、出来高

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仮想通貨やFX、AI系について執筆活動をするWebライター。海外留学中に為替をはじめとした金融マーケット情報に興味を持ち、2023年に仮想通貨とFX業界に参入。市場動向を常に追いかけ、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を両方取り入れた市場解析やシナリオ構築が得意。
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