イーサリアム、テクニカルポイントで反発 トレンド転換か? 仮想通貨4銘柄チャート分析

廣野倭佳菜
21 Min Read

仮想通貨チャート分析

イーサリアム(ETH):テクニカルポイントで反発短期足では今後トレンド転換シグナルか?

イーサリアム(ETHUSD) 日足チャート分析2024年12月24日
イーサリアム 日足チャート分析2024年12月24日

イーサリアムは、昨日の取引で前日比4.29%上昇した。日足では、過去の相場でも意識されていた3250ドル付近がサポートとして機能し、反発に成功した。現在価格は3420ドル付近を推移している。出来高も大きくなっており、注目度が高いことを示唆している。

イーサリアム(ETHUSD) 4時間足チャート分析2024年12月24日
イーサリアム 4時間足チャート分析2024年12月24日

4時間足で短期的な動向を確認すると、ファン(扇)ラインを形成していると捉えることができるチャート形状をしている。ファン理論とは、トレンドラインを利用した分析方法の1つで、ブレイクされた指示線が抵抗線となったり、抵抗線が支持線となったりするという理論だ。ファン理論と言う名称は、扇のように次第に水平になっていく直線の動きに由来している。また3番目のトレンドラインのブレイクは、有効なトレンド転換のシグナルになるとされている。

イーサリアム(ETHUSD) 週足チャート分析2024年12月24日
イーサリアム 週足チャート分析2024年12月24日

イーサリアムは、直近の仮想通貨全面安相場で大きめの調整が起こったが、週足で過去の4000ドル付近でのプライスアクションを確認すると、今回の調整幅は極めて妥当であると言えそうだ。週足の移動平均線は、密集から拡散に向けて動き出そうとしていることからも、今後上昇していく可能性が高いと推測される。

また、今日24日クリスマスイブから26日にかけて、諸外国ではホリデー期間のため、為替市場や株式市場は休場になる。値動きが生まれにくい相場になりやすく、売買は控えめになると推測される。

ビットコイン(BTC):下落相場で92,000ドルが今後注目サポートとして期待

ビットコイン(BTCUSD) 日足チャート分析 2024年12月24日
ビットコイン 日足チャート分析 2024年12月24日

ビットコイン相場は、昨日の取引で前日比0.32%下落した。ローソク足の実体は短く、上ヒゲと下ヒゲを伴っていることから、下落の勢いが少し弱まり、相場に気迷いが生じていることを示唆している。現在価格はは94,300ドル付近を推移している。

昨日の最安値は92,509.89ドルだった。フィボナッチリトレースメントで史上最高値とアメリカ大統領選挙直前の安値を結んで分析すると、92,000ドル付近は、38.2%戻しのところに当たる。過去の相場でも92,000ドル付近はレジスタンスやサポートとして機能しているため、今回も抵抗線として価格を維持したと推測される。執筆時現在の価格は94,300ドル付近で、95,000ドルの水平線をやや下回っているが、まだ95,000ドルの攻防戦に決着がついたとは断定できない状況だ。今日の取引でも、引き続き95,000ドル水平線や92,000ドル付近が意識されやすいポイントになると推測される。

ビットコイン(BTCUSD) 4時間足チャート分析 2024年12月24日
ビットコイン 4時間チャート分析 2024年12月24日

4時間足で短期的な動向を確認すると、イーサリアムと同様、ファン(扇)ラインを形成していると捉えられるチャート形状をしている。もし今後の値動きで95,000ドル付近かそれ以上の価格で推移し、3本目のトレンドライン(赤点線)をブレイクした場合、年末にかけてもう一度上昇を試す展開も考えられるだろう。しかし、これは4時間足レベルの短期トレードの話であり、日足や週足などの上位足においては、依然として下落トレンドが続いていることを念頭においておく必要がありそうだ。

ソラナ(SOL): 月足サポートラインでレンジ相場形成中

ソラナ(SOL USD) 日足チャート分析 2024年12月24日
ソラナ 日足チャート分析 2024年12月24日

ソラナは昨日の取引で5.31%上昇した。週末の値動きで上昇平行チャネルをローソク足実体で下抜けていたが、直近の相場で再度チャネル内に戻ってきた。上昇平行チャネルの¼ライン(黄色点線)や月足三角持ち合いの上限線(白)がサポートとして機能したと推測される。

ソラナ(SOL USD) 4時間足チャート分析 2024年12月24日
ソラナ 4時間足チャート分析 2024年12月24日

4時間足では、月足三角持ち合いの上限線付近でレンジを形成していることが確認できる。現在安値と高値の切り上げが起こっており、このまま前回高値の198ドル付近の上抜けに成功した場合は、上昇トレンドに転じる可能性が出てくると推測される。反対に月足抵抗線を明確に抜けた場合は、週足平行チャネルの下限値を試しに行く展開になると推測される。

シンボル(XYM):下降平行チャネルをブレイクできるか?短期的には安値切り上げる

シンボル(XYMUSD) 日足チャート分析 2024年12月24日
シンボル 日足チャート分析 2024年12月24日

シンボルは昨日の取引で前日比6.21%上昇した。0.01730ドル付近の水平線がサポートとして機能し、反発を見せた。日足を陽線で確定するのは今月11日以来だ。

シンボル(XYMUSD) 4時間足チャート分析 2024年12月24日
シンボル 4時間足チャート分析 2024年12月24日

4時間足では、わずかに上昇平行チャネルを上抜けているが、まだ明確にブレイクしたと断言するには時期焦燥である状況だ。直近の相場では、安値の切り上げが起きており、このまま安値のトレンドランに沿って上昇した場合は、トレンド転換を示唆する可能性があると考えられる。しかし、依然として上位足である日足で、短期平均線がデッドクロスを形成しようとしている状況であることからも上値は重たい環境であることが推測される。

今日から数日間はホリデーのため、レンジ相場を形成しやすいと推測され、具体的な価格としては0.0173 0ドルから0.01940ドル付近で推移すると考えられる。直近の値動きでは、日足下降平行チャネル(緑)を明確に上抜けることができるのかが目先の注目ポイントになりそうだ。

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使用インジケーター

  • トレンドライン 
    • 月足:白 週足:黄色 日足:緑 4時間足:赤 1時間足:青
  • 水平線 
    • 最高値or直近高値:ピンク 
    • 最安値or直近高値:水色 
    • レジサポライン:紫
  • SMA(単純移動平均線)
    • 短期(25日):青 
    • 中期(50日):赤
    • 長期(200日):緑
  • ボリンジャーバンド
    • 30SMA
    • 20SMA

使用オシレーター

  • MACD、RSI、出来高

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仮想通貨やFX、AI系について執筆活動をするWebライター。海外留学中に為替をはじめとした金融マーケット情報に興味を持ち、2023年に仮想通貨とFX業界に参入。市場動向を常に追いかけ、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を両方取り入れた市場解析やシナリオ構築が得意。
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