ビットコイン急落、一時9万6000ドル割れ 仮想通貨チャート分析

廣野倭佳菜
19 Min Read

仮想通貨チャート分析

ビットコイン(BTC):一時9万6000ドル割れ、背景で何が起きた?

ビットコイン(BTCUSD) 日足チャート分析 2024年12月20日
ビットコイン 日足チャート分析 2024年12月20日

昨日19日木曜日、ビットコイン相場は前日比− 2.76%で、2日連続で続落した。日足では上昇平行チャネル(緑)をローソク足実体で下抜け、95,000ドル水平線付近でサポートされた。現在は少し反発し、97,000ドル付近を推移している。

現在の仮想通貨市場は、ドル高の影響を受けて大きく下落している。19日木曜日の明朝(東京時間)にパウエルFRB議長の会見の発言がタカ派寄りだったことや、来年の利下げ回数予想が減少したことで、ドル高が加速した。さらに昨日の午後3時頃、日銀が金融政策の維持を決定した会合後、植田和男総裁が利上げに慎重なハト派姿勢を示して2025年1月の日銀会合での利上げ観測が後退し、円売りドル買いの流れが強まった。Coinglassのデータによると、FRBが金利政策決定以降、全体で約12億ドル(約1884億円、1ドル= 157円換算)相当のレバレッジをかけた仮想通貨デリバティブ取引ポジションが清算された。そのうち10億ドル以上がロングポジションであった。

ビットコイン(BTCUSD) 4時間足チャート分析 2024年12月20日
ビットコイン 4時間チャート分析 2024年12月20日

4時間足では、下降トレンドが発生し、月足レベルの平行チャネル(白)を押し割ったことが確認される。ローソク足は長期移動平均線を下抜けている。直近の値動きとしては、過去の値動きでサポートとして機能した95,000ドル付近まで下落する可能性があると推測される。

来週は、水曜日からクリスマスホリデーが控えており、諸外国で市場は休場になる。そのため、積極的な売買は控えられ、値動きが生まれにくい相場になると考えられる。

イーサリアム(ETH):さらに続落、押し目狙えるか?

イーサリアム(ETH USD) 日足チャート分析 2024年12月20日
イーサリアム 日足チャート分析 2024年12月20日

イーサリアムは昨日19日、前日比5.78%下落した。一昨日、上昇平行チャネルをローソク足実体で下抜け、さらに続落した状況だ。過去の相場で抵抗ラインとして機能していた3530ドル付近でのサポートに失敗し、中期移動平均付近まで下落した。現在は3400ドル付近を推移している。RSIは40付近まで落ち込んだ。

イーサリアム(ETH USD) 4時間足チャート分析 2024年12月20日
イーサリアム 4時間足チャート分析 2024年12月20日

4時間足では、ダブルトップが形成されていることが確認できる。現在は一つ下のレンジに突入し、目先の相場では、3250ドル付近まで下落する可能性が高いと推測される。最近の値動きの特徴としては、売られても買われる相場が続いていた。押し目買いを積極的に狙いたいところだが、下落相場の渦中でエントリーをするのは控えたい。エントリーしたいトレーダーは、3250ドル付近で反発を確認できた場合、ロングポジションの構築を検討することができそうだ。。

ソラナ(SOL): 複数レジスタンスで反発なるか

ソラナ(SOL USD) 日足チャート分析 2024年12月20日
ソラナ 日足チャート分析 2024年12月20日

ソラナは昨日の取引で6.16%下落した。2日連続で陰線を付け、仮想通貨市場全体が弱含んでいることの影響を受けている。現在は194ドル付近を推移しており、200ドルを下回った。ローソク足は、週足レベル平行チャネルの半値ラインで抵抗されず、月足レベルの三角持ち合い付近まで下ヒゲを伸ばしたことが確認できる。移動平均線は、短期移動平均線が中期移動平均線を、間もなく下抜けようとしている。RSIは35付近まで下落し、弱気相場であることを示唆している。

ソラナ(SOL USD) 4時間足チャート分析 2024年12月20日
ソラナ 4時間足チャート分析 2024年12月20日

4時間足では、ローソク足は下降平行チャネルの下限値まで到達したことが確認される。この下降トレンドを反転させるためには、220ドルから250ドル付近の価格まで上昇する必要があるため、目先は重い相場環境が続きやすいと推測される。今日の値動きでは、月足三角持ち合いや、下降平行チャネルの下限線のサポートが機能するのかに注目が集まりそうだ。

シンボル(XYM):仮想通貨弱気相場で下落トレンドが加速

シンボル (XYMUSD)日足チャート分析 2024年12月20日
シンボル 日足チャート分析 2024年12月20日

シンボルは、前日比− 4.74%で、8日連続陰線をつけた。フィボナッチ・トレースメントで確認すると、先月16日から今月4日までの間で形成した上昇トレンドの上昇幅から、61.8%以上価格を戻している。昨日から仮想通貨市場は厳しい状況が続いているが、シンボルも他銘柄と同様に影響を受けて、今月5日から形成し始めた下降トレンドを加速させている。12月初頭に、週足トレンドラインを上抜けたことで、更なる上昇が期待されていたが、現状は厳しさを増している。

シンボル (XYMUSD)4時間足チャート分析 2024年12月20日
シンボル 4時間足チャート分析 2024年12月20日

4時間足では、相場は右肩下がりであることが確認できる。今週16、17日にかけて移動平均線はデッドクロスを形成しており、大幅な下落の可能性を示唆していた。このまま下降平行チャネルを推移した場合は、上昇トレンドが始まる前の水準である、0.013ドル台に戻る可能性が高いと推測される。

関連チャート分析ツール「トレーディングビュー」の使い方
関連仮想通貨市場全面安 – FRBのタカ派発言の影響 仮想通貨チャート分析

 

使用インジケーター

  • トレンドライン 
    • 月足:白 週足:黄色 日足:緑 4時間足:赤 1時間足:青
  • 水平線 
    • 最高値or直近高値:ピンク 
    • 最安値or直近高値:水色 
    • レジサポライン:紫
  • SMA(単純移動平均線)
    • 短期(25日):青 
    • 中期(50日):赤
    • 長期(200日):緑
  • ボリンジャーバンド
    • 30SMA
    • 20SMA

使用オシレーター

  • MACD、RSI、出来高

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仮想通貨やFX、AI系について執筆活動をするWebライター。海外留学中に為替をはじめとした金融マーケット情報に興味を持ち、2023年に仮想通貨とFX業界に参入。市場動向を常に追いかけ、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を両方取り入れた市場解析やシナリオ構築が得意。
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