仮想通貨チャート分析
ソラナ(SOL):短期目線では下落相場、テクニカル的にも弱気シグナル
ソラナ(SOL)は11月上旬に、月足レベルの上値抵抗線(白)をブレイク後凄まじい勢いで上昇し、見事史上最高値を更新した。週足では現在も上昇平行チャネルの中を推移している。しかし、平行チャネル上限線と直近高値が重なる地点で抵抗され、最近の相場では11月22日に史上最高値を更新した後から現在にかけて下落トレンドが続いている。
ソラナは、昨日の取引で前日比7.45%下落した。日足では、昨日の取引で220ドル付近のサポートを明確に下抜けた。ローソク足は週足平行チャネルの半値付近と、さらに一つ下のサポートラインが重なる200ドル付近まで近づいてきている。現在価格は201ドル付近を推移している。移動平均線は短期移動平均が下向きになり、中期移動平均線を下抜けようとしている。RSIは40を下回り、弱気相場を示すシグナルを発している。
4時間足でさらに短期の動向を見てみると、下降平行チャネルを形成している。200ドル付近のサポートを明確に下回った場合は、チャネルの下限線と重なる190ドル付近まで下落する可能性があると予想される。
ビットコイン(BTC):10万ドル付近まで下落 – FRBタカ派発言の影響
昨日18日のビットコイン相場は、前日比で5.56%下落した。
米連邦準備制度理事会(FRB)は、17日、18日に行われた定例会合で、主要政策金利フェデラルファンド(FF)を0.25%引き下げ、4.25-4.5%とすることを決定した。市場参加者にとってこの動きは予想通りで、市場は利下げをすでに織り込んでいた。しかし、パウエル議長がアメリカ政府のビットコイン保有について、『現在、中央銀行はビットコインの保有を許可されていないが、それはコングレスで決定されるべきものであり、私たちは法律の変更は特に求めていない』と見解を述べたことが影響して、ビットコイン価格は下落した。さらに、2025年利下げ回数のコンセンサスが3、4回から2回まで減少したことや、FOMC後の記者会見でのパウエルFRB議長の発言がタカ派に傾斜していたことが影響して、ビットコインの価格は下落を加速させた。一時100,000ドルを下回る場面もあったが、日足の終値はわずかに100,000ドルを上回って確定した。
4時間足では、押し目を作らず右肩下がりになったことが確認される。現状、価格は100,000ドルの水平線や平行線の下限線付近でサポートされている。RSIは33で、売られすぎシグナルが点灯している。上昇平行チャネルをブレイクダウンしない限り上昇トレンドは継続していると認識できるため、長期保有者は急いでポジションを手放す必要はないが、これ以上の急落には警戒感が必要な相場感である。
イーサリアム(ETH):仮想通貨全面安の影響受け急落、平行チャネル下抜ける
昨日のイーサリアム市場は、前日比6.84%下落し、2日連続で陰線をつけた。価格は上昇平行チャネルをブレイクダウンし、月足レベルの三角持ち合いを押し割った。現在は3600ドル付近を推移しており、このまま下落が続いた場合は、過去に意識されていた3530ドル付近のサポートまで再度下落する可能性がある。日足では下落シグナルであるダブルトップが出現し、テクニカル的には調整を深掘りそうな相場環境となっている。今年の値動きで4000付近の抵抗ラインを試したのは、3月、5月、そして今回で12月で3回目になり、一筋縄ではブレイクできないことを証明しようとしている。
4時間足では、上昇平行チャネルを下にブレイクし、長期移動平均線でサポートされていることが確認できる。イーサリアムは、月足レベルの三角持ち合いを一度上抜けて上昇の期待感が高まっていた。強気派によって買い戻される動きが見られた場合、アセンディングトライアングルのような形状になり、絶好の押し目買いチャンスになる可能性がある。しかし、予想以上に売り圧力が強まった場合は、週足レベルの長い調整相場になる可能性があり、価格は3530ドル付近や、最大で3250ドル付近まで下落する可能性があると推測される。RSIは35を示し、売られすぎを示唆している。
シンボル(XYM):日足、週足ともに下落トレンド形成中
週足では、下降トレンドが形成されており、依然としてローソク足実体を伴った上抜けには成功していない状態だ。平行線の上限で抵抗され、直近の相場は下落相場であることが確認できる。
日足では、週足平行チャネルの上限線で抵抗され、今月5日から下降トレンドが形成され始めた。価格は、フィボナッチ・リトレースメントで直近高値から61.8%戻したところまで下落した。現在、ボリンジャーバンドの-2σ上にタッチしている状態で、中期移動平均線にサポートされず続落した場合はバンドウォークをしながら下落する可能性が高いと推測される。RSIやMACDなどのオシレーターも売られすぎシグナルを発している。日足でも、上位足の週足でも下落トレンドが発生しているため、今の状況で逆張りのエントリーは控えておいた方が無難かもしれない。
関連:チャート分析ツール「トレーディングビュー」の使い方
関連:Bitgetトークン(BGB)、月足平行チャネルブレイク後に急騰、RSIは買われ過ぎ示唆【仮想通貨チャート分析】
使用インジケーター
- トレンドライン
- 月足:白 週足:黄色 日足:緑 4時間足:赤 1時間足:青
- 水平線
- 最高値or直近高値:ピンク
- 最安値or直近高値:水色
- レジサポライン:紫
- SMA(単純移動平均線)
- 短期(25日):青
- 中期(50日):赤
- 長期(200日):緑
- ボリンジャーバンド
- 30SMA
使用オシレーター
- MACD、RSI、出来高